【ニューヨーク=山本貴徳】カナダのトルドー首相は3日、X(旧ツイッター)への投稿で、米国によるカナダへの関税発動を少なくとも1か月延期することで、米国と合意したと明らかにした。
トルドー氏によると、トランプ大統領との電話会談では、トランプ氏が求めていた不法移民や合成麻薬フェンタニルの米国への流入を阻止するための措置について説明したという。そのうえで、「関税案は、少なくとも30日間停止される。その間に、協力して取り組む」とした。
米国のトランプ大統領は1日、カナダとメキシコからの輸入品に25%の関税を課すための大統領令に署名し、4日から発動する予定だった。カナダも同日から米国製品に対して報復関税をかけるとしていた。
トランプ氏はメキシコへの関税についても3日朝、1か月延期することでメキシコと合意したと表明していた。