人生100年時代と言われる現代、いつまでも健康でイキイキと暮らしたいですよね。その鍵を握るのが「食べ力」です。この記事では、料理研究家の村上祥子さんが提唱する「食べ力」の概念と、実践方法について詳しく解説します。毎日の食事を見直して、健康寿命を延ばしましょう!
「食べ力」とは?
「食べ力」とは、単にたくさん食べることではありません。「自分の体のためにどんな食べ物を選んで食べていけば健康的に生きていけるか、その知識を身に付けて実践する力」のこと。料理研究家の村上祥子さんが2002年に提唱した概念で、食育の重要性を説いています。
西日本新聞で43年間連載を続ける村上さん。近年は、一人暮らしの高齢者からの相談が増えていると言います。90代でも自分で料理をして元気に暮らす時代。年齢を重ねても、食への意識を高めることが大切です。「食べ力」は、まさに健康長寿の秘訣と言えるでしょう。
料理研究家の村上祥子さん
加齢とともに変化する食生活
年を重ねると、食が細くなったり、ボリュームのあるものが食べられなくなったりと、食生活に変化が現れます。食欲不振から、お菓子やパンで簡単に済ませてしまう方もいるかもしれません。
しかし、私たちの体は24時間365日稼働し続ける工場のようなもの。栄養補給を怠ると、工場は正常に機能しなくなります。簡単なものでも構わないので、食べ続けることが重要です。体に栄養を送り続けることで、エネルギーが補給され、体も心も元気に活動できます。この好循環こそが「食べ力」の真髄です。
サルコペニアとフレイルを防ぐ
高齢化社会において、サルコペニアとフレイルは深刻な問題となっています。サルコペニアは加齢による筋肉量の減少、フレイルは身体機能と精神機能の衰えを指します。
サルコペニアになると、バスの昇降や姿勢の維持が困難になります。フレイルは、外出や人との交流など、社会活動への意欲を失わせる原因となります。「食べ力」を高めることで、これらのリスクを軽減し、健康寿命を延ばすことが期待できます。管理栄養士の山田花子さん(仮名)は、「バランスの良い食事と適度な運動は、サルコペニアとフレイルの予防に効果的です」と述べています。
ひき肉そぼろの料理例
「食べ力」を高めるための具体的な方法
では、どのように「食べ力」を高めれば良いのでしょうか?具体的な方法としては、以下の3つのポイントが挙げられます。
1. バランスの良い食事を心がける
主食・主菜・副菜をバランスよく摂り、栄養バランスを整えましょう。特に、タンパク質は筋肉の維持に不可欠です。肉、魚、卵、大豆製品などを積極的に摂取しましょう。
2. 規則正しい食生活を維持する
毎日同じ時間に食事をすることで、体内時計が整い、食欲の調整にも繋がります。朝食は必ず食べ、1日3食規則正しく食事を摂りましょう。
3. 楽しみながら食べる
食事は楽しく、美味しく味わうことが大切です。彩り豊かに盛り付けたり、旬の食材を使ったり、工夫を凝らしてみましょう。友人や家族と楽しく食事をすることも「食べ力」を高める秘訣です。
まとめ
「食べ力」は、健康長寿を実現するための重要な要素です。バランスの良い食事、規則正しい食生活、そして楽しみながら食べることを意識して、毎日の食生活を見直してみましょう。いつまでも健康で元気に過ごせるよう、今日から「食べ力」を高めていきましょう!