バブル崩壊後の就職氷河期を経験した40代半ば〜50代半ばの世代。厳しい就職活動を乗り越え、社会人生活を送ってきた彼ら彼女らにとって、定年退職後のセカンドキャリア、いわゆる「セカ就」が現実味を帯びてきました。人生100年時代と言われる現代、セカンドキャリアをどのように築き、充実した老後を送るのか、そのヒントを探ります。
氷河期世代の就活とその後
1990年代前半、バブル崩壊後の就職難は、多くの若者を苦しめました。企業の新卒採用枠は縮小し、希望の職種に就けないまま、非正規雇用でキャリアをスタートせざるを得なかった人も少なくありません。当時の初任給は現在と比べ物にならないほど低く、その後の日本経済も長期低迷期に突入。「失われた30年」と呼ばれた時代の中、賃金の上昇も期待できない厳しい状況が続きました。
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定年後の現実：年収半減のリスク
人生100年時代と言われる今、老後資金2,000万円問題が話題になったように、定年後も安定した収入源の確保は必要不可欠です。年金だけでは生活が不安という方も多いでしょう。しかし、定年後に再雇用された人の年収は大きく減少する傾向にあります。パーソル総合研究所の調査によると、再雇用者のうち年収が「50％程度下がった」と回答した人が22.5％、「50％より下がった」と回答した人が27.6％という結果が出ています。つまり、2人に1人が年収半減という厳しい現実を受け止めているのです。
セカンドキャリアの選択肢
セカンドキャリアを考える上で、重要なのは自分のスキルや経験、そして興味を活かせる仕事を見つけることです。例えば、長年培ってきた専門知識を活かしてコンサルタントとして活躍したり、趣味を仕事に繋げてフリーランスとして活動するなど、様々な選択肢があります。キャリアカウンセラーに相談するのも有効な手段です。「キャリアデザイン研究所」代表の山田太郎氏（仮名）は、「50代からのキャリアチェンジは決して遅すぎることはありません。むしろ、豊富な経験と知識を活かせるチャンスです」と語っています。
資格取得でスキルアップ
新たな分野に挑戦したいと考えている方は、資格取得も視野に入れてみましょう。例えば、ファイナンシャルプランナーや行政書士など、需要の高い資格を取得することで、セカンドキャリアの選択肢が広がります。
副業で経験を積む
定年前に副業を始めることで、セカンドキャリアに向けた準備をすることも可能です。自分の興味のある分野で経験を積み、人脈を広げることで、スムーズなキャリアチェンジを実現できるでしょう。
充実したセカンドライフを送るために
セカンドキャリアは、単に収入を得るためだけでなく、人生を豊かにするための重要な要素です。自分の好きなことや得意なことを活かして、社会貢献できる喜びを感じられる仕事を見つけることが、充実したセカンドライフを送る秘訣と言えるでしょう。
情報収集と準備が鍵
セカンドキャリアを成功させるためには、早めからの情報収集と準備が大切です。自分の強みや弱みを分析し、将来のビジョンを明確にすることで、最適なキャリアプランを立てることができます。
この機会に、自身のセカンドキャリアについてじっくり考えてみてはいかがでしょうか。
