【精神科医が教える】考えすぎるほど切ない…人間関係の「気まずさ」を静かに消す方法


● 気まずい関係に悩む人へ 「考えすぎない」が解決の第一歩

 今日は「他人とうまくいかなくなっても流しておく」というテーマでお話しします。

 人間関係では、どんなに仲がよい相手でも、ちょっとした意見の食い違いやタイミングの悪さから、なんとなく気まずくなったり、険悪な雰囲気になることがありますよね。

 こうした状況に直面すると、「どうフォローしよう」「謝ったほうがいいのか」「どう謝罪すればいいのか」と真面目に考えすぎてしまいがちです。

● 自然に気まずさが消える 誰も傷つけない「流し方」のコツ

 しかし、自分にも相手にも悪意があったわけでもなく、どちらが悪いという話でもない場合は、あまり深く考えすぎないほうがいいです。

 人間関係の根本は、相手のことを好きか嫌いか、どう思っているかという感情です。

 相手に対して「どうでもいい」「嫌い」といった思いがない限り、少々の行き違いや誤解は、時間とともに自然と薄れていくものです。

● 「なんとかしなきゃ」は逆効果 気まずい関係で「放っておく」が正解なワケ

 やがて「久しぶりにご飯でも行こうか」というように、また普通の関係に戻れることがほとんどです。

 ところが、こうした小さな行き違いを「なんとかしなきゃ」と思いすぎると、かえってその気まずさが強調されてしまうことがあります。

 場合によっては、真面目にフォローしようとした結果、相手との距離が広がってしまうこともあるのです。だからこそ、そこまで気にせず、流しておくことが大切なのです。

● 気まずいけど誰も悪くない 自然に解決する人間関係の流し方

 もちろん、明らかに自分が悪かった場合は、きちんと謝ることが必要です。

 ただし、それが「どっちが悪いとも言えないケース」や、「人に話してもよく分からないねと言われるようなケース」であれば、あまり真剣に考えすぎなくても大丈夫です。

 こういう場合、大抵どちらも悪くないことが多いですし、自然に解決する可能性も高いです。

● 無理につながない勇気 自然消滅が正解な人間関係もある

 一方で、相手との関係がそもそも薄かったり、好意があまりなかった場合は、そのまま自然消滅することもあります。そうした関係は無理につなぎ止めようとせず、流れに任せるのも1つの選択です。

 結局、小さなことで少し関係がぎくしゃくしたとしても、それはしょせんは小さなことです。深刻にとらえず、「流してしまう」という発想で向き合ってみるのがオススメです。

 何事も真面目に考えすぎるのは、かえって逆効果になることがあります。

 ※本稿は『精神科医Tomyが教える 50代を上手に生きる言葉』(ダイヤモンド社)の著者による特別原稿です。

精神科医 Tomy



Source link