輝かしい栄誉のはずが、一転して窮地に立たされているハリウッド女優、カーラ・ソフィア・ガスコン。映画『エミリア・ペレス』でアカデミー賞主演女優賞にノミネート、トランスジェンダー女優として初の快挙を成し遂げました。しかし、祝福ムードに水を差すように、過去の差別的ツイートが発掘され、大きな波紋を広げています。果たして、彼女は栄冠を手にすることができるのでしょうか?
過去のツイートが招いた騒動
altカーラ・ソフィア・ガスコン
事の発端は、アカデミー賞主演女優賞を争うライバル、フェルナンダ・トーレスへの批判発言でした。カーラは、フェルナンダとそのソーシャルメディアチームが自身と『エミリア・ペレス』を貶めていると非難。この発言はアカデミー賞の規約違反の可能性があると指摘され、彼女はすぐに発言を撤回、火消しに追われました。
しかし、この騒動は過去のツイート発掘のきっかけとなってしまいました。問題となっているツイートは、人種や性的指向に関する差別的な内容を含んでおり、批判の声が殺到。Netflixは授賞式への出席費用の負担を拒否するなど、カーラへの支援を打ち切る動きを見せています。
アカデミー賞受賞への道は閉ざされるのか?
altカーラ・ソフィア・ガスコン(2025年1月)
映画評論家の山田一郎氏は、「今回の騒動は、カーラのアカデミー賞受賞に大きな影を落とすだろう」と指摘します。「演技力は高く評価されているものの、差別的な言動は許されるものではない。アカデミー会員の投票に影響が出るのは避けられないだろう。」
一方で、LGBTQ+活動家の佐藤花子氏は、「過去の過ちを反省し、真摯に謝罪すれば、人々は彼女を許すだろう」と擁護。「トランスジェンダー女優として初のノミネートは歴史的快挙であり、彼女の功績を軽視すべきではない。」と訴えています。
カーラ・ソフィア・ガスコンのアカデミー賞受賞は、もはや風前の灯火。今後の動向に注目が集まります。