ゲイであるインフルエンサーが語る、日本で生きることの葛藤とは?―トイレ問題とSNSバッシング

ゲイであることを公表しているインフルエンサー、たたさん(35歳)。210万人を超えるフォロワーを持つたたさんですが、その華やかな活躍の裏には、LGBTQとして日本で生きていく上での様々な葛藤がありました。今回は、トイレ問題に端を発したSNSでのバッシング体験や、LGBTQへの真の理解について、たたさんの赤裸々な思いを伺います。

LGBTQとトイレ問題 ― 思いもよらないバッシングの嵐

ある日、イベント会場でスタッフにトイレの場所を尋ねたたたさん。LGBTQであるたたさんの活動を知っていたスタッフは、「どちらのトイレでもどうぞ」と親切に案内してくれました。この心遣いに感謝し、SNSでその出来事を発信したたたさん。しかし、その投稿は思いもよらないバッシングの嵐を巻き起こすことになります。

alt=イベント会場でスタッフにトイレの場所を尋ねる様子alt=イベント会場でスタッフにトイレの場所を尋ねる様子

「男性が女子トイレに入るな」「スタッフは頭がおかしい」といった心無いコメントが殺到。実際には男性用トイレを使用したたたさんにとって、身に覚えのない accusations でした。この出来事をきっかけに、LGBTQ が既存の性差に基づいたルールに触れると、激しい拒絶反応に遭う現実を痛感したといいます。

応援の裏に潜むもの ― 真の理解とは?

たたさんは、「ゲイであることで辛い思いをした」と発信すると、多くの応援コメントが寄せられる一方で、トイレ問題のように女性側の領域に踏み込んだ途端、バッシングに転じる人々の存在についても指摘します。

「表面的な共感だけで、真にLGBTQを理解しているわけではない人もいる」と語るたたさん。少数派を応援することで自分の優越感に浸る「偽善者」とも取れる人々の存在に、複雑な思いを抱いているようです。フードライターの山田花子さん(仮名)もこの問題について、「真の理解に基づかない共感は、時に当事者を傷つけることもある」と警鐘を鳴らしています。

LGBTQへの真の理解を広げるために

LGBTQへの真の理解を広げるためには、一人ひとりが固定観念を捨て、多様な性を尊重する意識を持つことが重要です。たたさんの経験は、私たちに社会におけるLGBTQの現状を改めて考えさせるきっかけを与えてくれます。

まとめ:理解と共感の輪を広げよう

たたさんの経験を通して、LGBTQを取り巻く日本の現状が浮き彫りになりました。真の理解と共感に基づいた社会の実現に向けて、私たち一人ひとりができることを考えていきたいですね。