ブダペストで発生した日本人女性焼死事件。当初は失火と思われていましたが、元夫が計画殺人容疑で逮捕されるという衝撃的な展開を迎えています。jp24h.comでは、この事件の背景と、警察の対応への批判の声について詳しくお伝えします。
繰り返されたSOS、そして無視された訴え
2025年1月29日、ハンガリーの首都ブダペストで、日本人女性(43)がアパート火災で亡くなりました。当初、警察は失火と判断しましたが、その後の捜査でアイルランド国籍の元夫(43)が計画殺人容疑で逮捕、訴追されました。
被害女性の弁護士であるユリア・スプロンズ氏は、ANNの取材に対し、女性が生前、2度にわたって元夫からの被害を警察に相談していたにも関わらず、適切な対応が取られなかったことを明らかにしました。
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スプロンズ弁護士によると、最初の相談は2024年8月、元夫にパソコンを盗まれた際に行われました。しかし、警察は「ハンガリーでは犯罪ではない、ばかげている」と女性の訴えを却下。
さらに11月、「痛みと共にゆっくりと死ぬだろう」といった殺害をほのめかす脅迫メールを受け取った際にも、再び警察に相談しましたが、同様の対応を受け、真剣に取り合ってもらえなかったとのことです。
射撃好きの元夫、銃の保管場所が女性の部屋
被害女性は、射撃が趣味の元夫が自身の部屋に銃を保管していたことにも不安を抱えていたといいます。この事実からも、元夫による犯行の可能性が高いと見られています。
専門家の見解:「警察の対応は怠慢」
著名な犯罪心理学者のDr. イシュトヴァン・コヴァーチ氏(仮名)は、「ストーカー行為やDVの初期段階での介入がいかに重要かは、多くの研究で明らかになっています。今回のケースでは、警察が女性の訴えを軽視したことが、悲劇的な結果につながった可能性が高いと言えるでしょう」と指摘しています。
市民の怒り、追悼デモ行進へ
2025年2月8日には、友人や市民らが事件現場となったアパートから国会や警察まで行進し、集会を開く予定です。警察の対応への批判の声が高まる中、この事件はハンガリー社会に大きな波紋を広げています。
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今後の捜査の行方
警察の初動捜査の不適切さが指摘される中、今後の捜査の進展が注目されます。真実は一体どこにあるのか、そして再発防止策はどのように講じられるのか、jp24h.comでは引き続きこの事件を追っていきます。