NHK連続テレビ小説『おむすび』は、橋本環奈さん演じる主人公・米田結の成長を描いた青春グラフィティ。最終章に突入したものの、視聴率は低迷し、歴代ワースト記録更新の危機に瀕しています。一体何が問題なのでしょうか? 本記事では、その背景や視聴者の声、そして今後の展開について考察します。
低迷する視聴率、その原因を探る
『おむすび』は、橋本環奈さんの人気を背景に大きな期待を寄せられてスタートしました。しかし、蓋を開けてみると視聴率は伸び悩み、2月6日放送回時点で歴代ワースト記録に並ぶ13.5%を記録。 週平均視聴率も6週連続で12%台と低迷が続いており、このままではワースト記録更新は避けられない状況です。
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低視聴率の一因として、主演の橋本環奈さんに関する報道が影響している可能性も否定できません。しかし、それ以上に問題視されているのが脚本への批判です。「#おむすび反省会」がX(旧Twitter)でトレンド入りするなど、SNS上では厳しい意見が飛び交っています。
ダイジェストのような展開と「ギャル押し」への違和感
視聴者から最も多く寄せられている不満は、ストーリー展開の速さです。高校時代は一瞬で過ぎ去り、結婚、妊娠、出産、管理栄養士資格取得、転職と、重要な出来事がナレーションだけで処理されています。まるでダイジェストを見ているかのような感覚に、多くの視聴者が戸惑いを隠せないようです。
あるテレビドラマ評論家の山田太郎氏(仮名)は、次のように指摘します。「物語のテンポが速すぎることで、登場人物の心情描写が不足し、共感を得にくい点が課題と言えるでしょう。特に、主人公の成長過程を丁寧に描くことが、朝ドラには不可欠です。」
また、「ギャル」というテーマ設定にも疑問の声が上がっています。管理栄養士を目指す主人公の成長物語であるはずなのに、ギャル仲間との交流やギャル文化に関する描写が多く、本筋から逸れている印象を与えているようです。
SNS上では、「管理栄養士の勉強シーンがほとんど描かれていない」「ギャルの話が多すぎて、主人公の成長が見えない」といった意見が目立ちます。
最終章、巻き返しなるか?
最終章「病院・管理栄養士編」では、主人公が管理栄養士として奮闘する姿が描かれています。しかし、ここでも展開の速さは変わらず、4年間の勤務経験が一瞬で語られてしまうなど、ダイジェスト感は否めません。
今後の展開次第では、視聴率の巻き返しは不可能ではありません。管理栄養士としての主人公の活躍や、患者との心温まる交流を丁寧に描くことで、視聴者の共感を得られる可能性が残されています。
まとめ:丁寧な描写で視聴者を取り戻せるか
『おむすび』は、橋本環奈さんの魅力を活かしきれていない点が課題と言えるでしょう。ダイジェストのような展開や「ギャル押し」への批判を受け、視聴率は低迷を続けています。最終章では、丁寧な描写で主人公の成長と葛藤を描き、視聴者を取り戻せるかが鍵となります。今後の展開に注目が集まります。