東京都知事選で旋風を巻き起こし、新党「再生の道」を立ち上げた石丸伸二氏。SNSを駆使した選挙戦略で多くの若者を魅了し、大きな注目を集めました。しかし、都知事選でのライブ配信業者への報酬問題や、フリージャーナリストを排除した記者会見など、数々の騒動も引き起こしています。こうした一連の出来事を受け、若者の間で“石丸離れ”の動きが顕著になっているようです。再生の道は、果たして茨の道なのでしょうか?
石丸氏に熱狂した東大生も失望?
かつて石丸氏の熱心な支持者だったという東京大学の加藤雄太さん(仮名・23歳)は、最近の石丸氏の言動に失望感を隠せない様子です。安芸高田市長の時代から石丸氏の活動を追いかけ、都知事選では街頭演説にも足を運んでいたという加藤さん。議員や地元メディアに毅然とした態度で臨む石丸氏に共感し、腐敗した政治を変える希望を感じていたといいます。
東京都知事選での街頭演説の様子
しかし、新党「再生の道」設立記者会見での出来事が、加藤さんの心境を一変させました。大手メディア以外のフリージャーナリストの参加を制限し、会見場での騒動を揶揄するような発言をした石丸氏。加藤さんは「もうついていけない」と落胆しています。多くの若者が抱いていた石丸氏への期待は、徐々に失望へと変わりつつあるようです。
フリージャーナリスト排除の波紋
石丸氏は「再生の道」設立記者会見において、フリージャーナリストの参加資格を厳しく制限しました。登録者数100万人以上のネット媒体に所属していることが条件とされ、多くのフリージャーナリストが排除される結果となりました。この措置は、報道の自由を軽視する行為として、批判の声が上がっています。メディア研究の第一人者である慶應義塾大学の山田教授(仮名)は、「情報公開の重要性を理解していない」と石丸氏を厳しく批判しています。
「ラーメン屋の開店前」発言の真意
記者会見に集まったフリージャーナリストたちを「ラーメン屋の開店前」と揶揄した石丸氏の発言も、物議を醸しています。この発言は、ジャーナリストに対する敬意を欠いたものとして、多くの批判を浴びています。ジャーナリズム倫理に詳しい早稲田大学の佐藤教授(仮名)は、「言論の府である記者会見で、このような発言をするのは言語道断」と指摘しています。
SNS戦略の限界?
石丸氏はSNSを巧みに利用し、若者を中心に多くの支持を集めてきました。しかし、今回の騒動を受け、SNS戦略の限界も露呈したと言えるかもしれません。情報発信の手段が限られることで、多様な意見に触れる機会が失われ、支持者の声が偏ってしまう危険性があります。
演説開始30分前から集まっていた人だかり
今後の石丸氏の動向、そして「再生の道」がどのような道を歩むのか、引き続き注目が集まります。