東京大学は2025年2月12日、2025年度の学校推薦型選抜の合格者87人を決めた。女子は43人で過去最多。女子の比率も過去最高の49.4%を占めた。(西健太郎)
初めて合格者を出したのは9校
東大は学校推薦型選抜(旧推薦入試)を2016年度入試から開始し、今回が10回目。10学部合計で約100人を募集したのに対し、245人が志願した。学部ごとの書類選考で179人に絞られ、12月に行われた面接などの選考と1月の大学入学共通テストの成績により、87人が合格した。
合格者を出したのは76校。1校から4人まで受験可能で、3人が合格した学校が1校、2人合格した学校が9校あったという。今回初めて志願があった学校は33校で、合格者を初めて出したのは9校。これまでに一度でも志願があったのは642校になった。
女子合格者が多い学部は法・教育・薬
東大は、学部学生の多様性を高めることを目指しており、女子学生の少なさは課題の一つ。過去最高の比率になったことについて入試担当者は「要因の分析はまだだが、非常に望ましい」と話した。
女子の志願者は110人で、全体の45%を占めていた。学部別で女子の合格者数をみると、法学部(合格者10人中8人)、教育学部(7人全員)、薬学部(4人中3人)などで女子の比率が高い。一方、工学部(29人中7人)、文学部(7人中2人)などで低かった。
関東以外の高校から57.4%が合格
関東以外の高校出身の合格者は50人で、全体の57.4%を占めた。これまでで3番目に高いという。