モノトーンに薄紅。富山県高岡市では一部で早咲きの梅がほころんできましたが、17日頃からの北陸地方は、再び「10年に一度の低温や大雪」となる可能性が高まってきました。17日頃から予想される寒気のレベルや期間は、前回の立春大寒波に匹敵するおそれがあり、市街地でも多くの積雪が残る中、体調管理に十分注意しながら新たなる寒波襲来に備えて下さい。
「10年に一度の低温や大雪」 1か月以内に同じ地域で2度も
気象庁は、北陸地方を対象に、「低温と大雪に関する早期天候情報(北陸地方)」を発表しています。17日頃からは寒気の影響を受けやすくなるため、気温は低い日が多く、かなり低くなる可能性があります。また、冬型の気圧配置が強まるため、降雪量がかなり多くなる可能性があるとしています。
この情報は、この時期としては10年に1度程度しか起きないような著しい低温や降雪量となる可能性が、いつもより高まっている時に、事前に注意喚起のために発表される情報です。
年明けからの気温や降雪の状況 極端な天気が続く可能性
グラフは、北陸4県の各気象台及び相川、高田、伏木、輪島、敦賀などの観測値の平年差(比)を計算し、これらを平均した値を示しており、青い棒グラフは5日毎の降雪量平年比、緑色の折れ線は5日毎の平均気温平年差をあらわしています。
1月20日は二十四節気の大寒、暦の上では1年で最も寒い時期にさしかかりますが、1月19日~24日頃にかけて、平均気温は平年よりかなり高く、さくら(ソメイヨシノ)が開花する頃の陽気となった所もありました。この間、降雪量平年比は0%の日が続きました。
その後2月3日、二十四節気の立春には、北陸地方で今シーズン全国で一番早い「春一番」が吹きました。暦の上では冬は徐々に終わりを告げる時期になりますが、その後は、文字通りの立春大寒波襲来となり、各地で大雪による影響が長引きました。降雪のピークは2月4日~8日にかけてとなり、7日の新潟県と石川県には「顕著な大雪に関する気象情報」も発表され、降雪量平年比は青色の棒グラフで示すように550%にも達しました。
再び、先日の立春大寒波に匹敵するような寒気レベルや期間になりそうな寒波が襲来する可能性が高まっています。再び大雪による影響が長引く可能性がありますので、今後の情報に十分注意して下さい。