堺市の竹山修身(おさみ)前市長(69)の後援会などの政治資金収支報告書に総額2億3000万円以上の記載漏れがあった問題で、市議会は5日、調査特別委員会(百条委)を開いた。この日は午前10時半から竹山氏への証人尋問が予定されていたが、1時間待っても竹山氏が出頭しなかったため、中止となった。市議会は改めて証人尋問の日程を調整する見込み。
竹山氏は当初から「事務に関する調査に限定されるとしている地方自治法100条の規定を逸脱している」として出頭を拒み、この日の出頭要請についても、弁護士を通じて「百条委の設置目的など議会側から納得のいく説明を受けていない」などとして出欠の返事を留保していた。
竹山氏は2月の問題発覚以降、政治資金収支報告書の修正を繰り返し、4月に辞職。大阪地検特捜部は9月、政治資金規正法違反罪で告発されていた竹山氏の自宅などを家宅捜索した。
地方自治法は、証人尋問の請求に対し正当な理由なく出頭しなかった場合、禁錮6月以下か10万円以下の罰金を科すと定めている。