7月に迫る参議院選挙。全国的に注目が集まる中、特に和歌山選挙区は、昨年の衆院選に続き、再び激しい選挙戦となる可能性が浮上しています。自民党和歌山県連は二階俊博元幹事長の三男、二階伸康氏を公認申請しましたが、その裏で世耕弘成元経産相の影がちらつき、新たな火種となっています。
二階伸康氏、参院選へ再挑戦も…
2月9日に行われた自民党和歌山県連の拡大役員会。次期参院選の公認候補者として、二階伸康氏と望月良男氏の選考投票が行われました。結果は二階氏の圧勝でしたが、会場には緊張感が漂っていました。
二階伸康氏
昨年10月の衆院選で、二階氏は世耕氏に敗北を喫し、比例復活も叶いませんでした。今回、参院選への挑戦となりますが、再び世耕氏の影が立ちはだかります。
世耕氏、代理戦争で二階氏潰しを目論む?
今回の選考で敗れた望月氏は、元有田市長で、世耕氏との親密な関係が知られています。そのため、世耕氏が望月氏を支援し、二階氏への対抗馬として擁立する可能性が囁かれています。
世耕弘成氏
県連は分裂選挙を回避するため、候補者と投票者双方に「公認候補の選挙活動に尽力する」旨の誓約書を提出させました。しかし、法的拘束力のない誓約書だけで、保守分裂を防げるかは不透明です。政治評論家の山田一郎氏(仮名)は、「世耕氏は、二階家の影響力を排除し、和歌山での自身の基盤固めを狙っている可能性が高い。望月氏の出馬は、その戦略の一環と見られる」と分析しています。
和歌山選挙区、混迷の様相
世耕氏は、二階氏の引退表明を受け、無所属で衆院選に出馬し、圧勝。二階氏の後継者と目されていた伸康氏を破りました。 今回、伸康氏が参院選に名乗りを上げたことで、再び両家の対決が注目されています。望月氏が無所属で出馬した場合、保守分裂は避けられず、混迷の選挙戦となるでしょう。
和歌山県民の声を真摯に受け止め、政治の安定を図ることが求められています。今後の動向に注目が集まります。