兵庫県の斎藤元彦知事の疑惑告発文書問題に絡み、告発者の元県幹部の私的情報などを交流サイト(SNS)で発信した政治団体「NHKから国民を守る党」党首の立花孝志氏が、岸口実県議=日本維新の会=から情報提供を受けたと主張したことについて、斎藤氏は13日の定例会見で、当事者間の問題だとし、「コメントすることはない」と述べるにとどめた。
【写真】「私は漏らしていない」N党・立花氏から〝情報源〟とされた兵庫県議、同席者の関与を示唆
立花氏は、斎藤氏が再選された昨年11月の知事選に「斎藤氏を応援する」として自身の当選を目指さない異例の立場で立候補。斎藤氏が失職する原因となった告発文書の作成者である元県幹部の男性=当時(60)、昨年7月に死亡=について、プライベート情報などをSNSなどで発信。情報源として匿名の「県議」から文書を入手した、としていた。
立花氏は今月7日の会見で、岸口氏から情報提供を受けたと明かしたが、岸口氏は記者団の取材に「私からは情報提供していない」と否定していた。
斎藤氏は13日、岸口氏の情報提供疑惑について「指摘されている方の問題だと思う」と言及を避けた。県が保有する情報が漏洩した疑惑があることについては、既に立ち上がっている第三者調査委員会で調査を進めていると説明した。