皇室の伝統行事である「鴨場接待」に、愛子さまが初めてご参加されました。2月14日、千葉県の新浜鴨場にて、佳子さまと共に各国大使らを温かくもてなす姿は、まさにプリンセス外交の真骨頂。今回は、この特別な鴨場接待の様子を詳しくお届けします。
愛子さま、初鴨場接待で外交デビュー
新浜鴨場で行われた外交団鴨場接待。愛子さまにとっては初めての体験となるこの場で、佳子さまと共にホスト役を務められました。クライマックスの鴨の放鳥では、鷹匠から鴨を受け取り、池のほとりで優しく放つお二人の姿に、招待客である各国大使夫妻らも温かい笑顔で見守っていました。
愛子さまと佳子さまが鴨を放鳥する様子
伝統の鴨猟、その華麗なる舞台裏
皇室に古くから伝わる鴨猟は、単なる狩猟ではなく、賓客をもてなすための洗練された儀式です。埼玉鴨場と新浜鴨場の二カ所で行われるこの鴨猟は、特別な技術と伝統が息づいています。越冬のために池に集まった鴨を、訓練されたアヒルを使って誘導し、飛び立つ瞬間に絹糸の網で捕獲するという独特の方法。その歴史は江戸時代にまで遡り、将軍家や大名家に伝わるものを皇室が継承しました。
国際親善の架け橋となる鴨場接待
毎年11月15日から翌年2月15日までの狩猟期間中に開催される鴨場接待は、外交官や国会議員らを招き、皇室の伝統と日本の文化に触れてもらう貴重な機会となっています。「皇室の鴨場接待は、スポーツのような爽快感があり、外交団に大変人気」と宮内庁関係者も語るように、国際親善の重要な役割を担っています。
鴨猟体験、プリンセスと外交官の交流
鴨場接待では、皇族方と外交官ら10人一組で鴨の捕獲に挑戦します。愛子さまと佳子さまも、動きやすい服装で参加し、野外で温かい飲み物を片手に外交官らと談笑する場面も見られました。鴨猟は運動量も多く、参加者は鷹匠や皇族方の合図に合わせて静かに池に近づき、網で鴨を捕獲しようと試みます。時には失敗もあり、笑いが生まれるなど、和やかな雰囲気の中で国際交流が深まりました。
鴨場接待、その奥深き意義
鴨場接待は、単なるイベントではなく、皇族方がホスト役として国際親善に貢献する重要な場です。気遣いと思いやり、そして体力も必要となるこの伝統行事を、愛子さまは佳子さまと共に立派に務め上げられました。
「鴨場接待は、皇族方がお手本を示しながら接遇を行うため、気遣いや体力も必要」と前出の宮内庁関係者は語ります。まさに、日本の伝統と皇室の心遣いが融合した、特別な外交の舞台と言えるでしょう。