山形県、福島~米沢間のトンネル整備を国に要望





福島~米沢間のトンネル整備の早期事業化などを求め国土交通省の御法川信英副大臣(中央)に要望書を提出した吉村美栄子山形県知事ら=5日、国土交通省(山形県提供)

 山形県の吉村美栄子知事は5日、奥羽・羽越新幹線整備実現同盟と、山形、最上、置賜、庄内の県内4地域の奥羽新幹線整備実現同盟会役員らとともに、福島~米沢間のトンネル整備の早期事業化と奥羽・羽越両新幹線の早期実現を求める要望を国土交通省の御法川信英副大臣に行った。

 要望書は、山形・福島両県連盟で、人口が急減するなか、地方の活性化を実現するには、太平洋側と日本海側のリダンダンシー機能の確保など大規模災害に備えた国土強靭化が喫緊の課題で、フル規格新幹線ネットワークを全国に張り巡らせる必要があるとしている。また、山形新幹線の福島~米沢間の防災対策には短絡トンネル構想が国土強靭化にもつながり、奥羽・羽越新幹線の実現にもこのトンネル整備が必要であるとして、(1)早期実現に向けた財政支援(2)奥羽・羽越新幹線を整備計画路線に格上げする(3)基本計画路線を含め新幹線の建設促進のため政府関係予算の増額-を求めている。

 吉村知事からの要望書提出に対し、御法川副大臣は「要望はしっかりと受け止めさせていただく。秋田県とともに東北一丸となった取り組みを進めていただきたい」と応じた。



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