アメリカとロシアがヨーロッパ抜きでウクライナ停戦に向けた協議を進めることに対し、中国政府は「すべての当事者と利害関係者が和平交渉に参加することを期待する」と、くぎを刺しました。
アメリカとロシアは、戦闘終結に向け直接交渉を開始しましたが、ウクライナのゼレンスキー大統領は、ウクライナ抜きの合意は受け入れないと表明し、他のヨーロッパ各国も懸念を表明しています。
これに対し、中国外務省は18日の会見で「米露が和平交渉に向け合意に達したことを喜ばしく思う」と述べました。
一方で、「すべての当事者と利害関係者が、和平交渉に参加することを期待する」と、ウクライナやヨーロッパ諸国も参加した形での協議を求め、アメリカをけん制しました。
さらに、中国の立場については「中国はウクライナ危機を作り上げたわけでも、当事者でもない。危機を利用して利益を得ることもなく、傍観もしていない」と強調した上で、「平和的解決と政治的解決に向け、建設的な役割を果たしていく」と主張しました。