萩本欽一、憧れの女優・浜木綿子との44年ぶり再会で明かした“共演拒否”の真相

コメディアンの萩本欽一氏(84)が、先日放送されたフジテレビの人気番組「ボクらの時代」(日曜午前7時00分)に出演しました。この日の放送では、女優の浜木綿子氏、柴田理恵氏との鼎談が実現し、特に萩本氏が長年憧れを抱いていた浜木綿子氏との44年ぶりの再会が大きな話題となりました。萩本氏は番組の中で、浜木綿子氏に対する深い敬愛の念と、過去のドラマ共演における意外な舞台裏を赤裸々に語り、視聴者の関心を集めました。

44年ぶりの感動的な再会と長きにわたる交流

「ボクらの時代」のスタジオで顔を合わせた萩本欽一氏と浜木綿子氏は、萩本企画のドラマ「Oh!階段家族」(1979年、日本テレビ系)で3度共演して以来、実に44年ぶりの再会を果たしました。しかし、二人の交流が途絶えていたわけではありません。萩本氏によると、誕生日には互いに手紙を送り合うなど、長年にわたって親密な関係を続けていたといいます。この再会は、日本の芸能界における歴史的な瞬間であると同時に、深い絆で結ばれた二人の友情を改めて浮き彫りにしました。

萩本欽一が語る浜木綿子への深い憧憬

番組の中で萩本氏は、浜木綿子氏のお芝居に対する特別な思いを打ち明けました。「浜さんのお芝居が好きだったの。憧れていたの」と率直な気持ちを述べた萩本氏は、特に浜氏が舞台で観客の笑いを誘う才能に感銘を受けていたといいます。「舞台だとずっと浜さんが笑いを取ってんのよ。どこで覚えたの?」と問いかける萩本氏に対し、浜氏は「菊田(一夫)先生はユーモア、にそういう笑いを教えてくださらなかった。お客様によって覚えていった。お客様が間を教えてくださった」と謙虚に答えました。この言葉に萩本氏は深く感銘を受け、「いい言葉だなあ」と漏らしました。

伝説の舞台「売らいでか!」と“うまいが笑う”の真髄

柴田理恵氏が「浜さんの舞台はよくご覧になったんですか?」と尋ねると、萩本氏はかつて観劇した浜木綿子氏主演の舞台「売らいでか!」でのエピソードを語り始めました。その舞台で、浜氏が「上がんなさいよ」というセリフと共に、通常であれば手で行うジェスチャーを足で行ったというのです。この斬新な演技に萩本氏は深く感心し、「あれは私、修行した時に、“うまいが笑う”って。芝居がうまいほうがお客さんは笑う。で、笑わすんじゃなくて、うまいが笑うんだって。なかなかそれできないわけ。それをやっているのが浜さんだっていうんで、凄い人がいるっていう」と、浜氏の卓越した演技力を称賛しました。この“うまいが笑う”という哲学は、萩本氏自身のコメディアンとしての信条とも重なる部分があり、浜木綿子氏の存在が彼に与えた影響の大きさを物語っています。

「ボクらの時代」に出演し、憧れの女優・浜木綿子について語るコメディアンの萩本欽一氏。「ボクらの時代」に出演し、憧れの女優・浜木綿子について語るコメディアンの萩本欽一氏。

憧れが生んだまさかの“共演NG”?驚きの告白

浜木綿子氏への深い憧れから生まれた、ある驚きの事実も明かされました。萩本氏は、自身が番組を制作する際に、「ずっと見ていたいんで、女優さんは浜さんっていうのは無理ですか」とオファーしたものの、「自分は浜さんが憧れだから、一緒に芝居できないからって、“一緒のシーン作んないでください”って言ったんだよ。恥ずかしくて」と、共演シーンを避けるよう制作側に依頼していたことを告白し、周囲を笑わせました。

この衝撃の告白に、浜木綿子氏自身も「それでなかったんですか?」と驚きの声を上げ、柴田理恵氏が「じゃあ一緒に共演はしてない?」と確認すると、浜氏は「ない、ない、ない。だからどこにいらっしゃるのかなと(思っていた)」と、萩本氏と直接共演するシーンがなかったことを認めました。萩本氏も改めて「だから恥ずかしいんだよ」と返し、場は笑いに包まれました。このエピソードは、萩本欽一氏が浜木綿子氏の才能にいかに畏敬の念を抱いていたかを示す、ユーモラスで心温まる物語となりました。

まとめ

今回の「ボクらの時代」での萩本欽一氏と浜木綿子氏の再会は、長年のファンにとって感慨深いものでした。萩本氏が明かした浜氏への深い憧れ、そしてその憧れゆえに生まれた「共演拒否」という意外な真実は、二人の特別な関係性と、日本の芸能界におけるレジェンドたちの人間味あふれる一面を浮き彫りにしました。この貴重な対談は、観客を魅了し続ける表現者たちの奥深さを改めて感じさせるものとなりました。

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