大阪メトロ御堂筋線と相互直通運転する北大阪急行電鉄の列車が爆破され、脱線したと想定した訓練が、大阪府吹田市桃山台の同電鉄桃山台車両課事務所で行われた。同電鉄社員や市北消防署員、府警吹田署員ら約110人が参加。連携して負傷者の救助など対応を確認した。
訓練は、爆破予告の電話があり、桃山台駅を出発した列車が爆破され、脱線、運転士と乗客約30人が負傷したという想定で実施。爆破予告の電話を受け、同電鉄側が警察と消防に通報した。脱線現場に急行した吹田署員がさらに爆破の危険がないか確認する一方、北消防署の隊員が列車内に入り、乗客に「歩けますか」などと声をかけながら救出。負傷度合いを判断したうえで仮設の救護所に搬送して応急手当を施した。
市北消防署の近澤龍児署長は「鉄道事故で発生した多数のけが人を救助するためには、鉄道、警察、消防の連携が重要。訓練で互いの役割を再確認できた」と話した。