トランプ大統領、支持率低迷も強気姿勢崩さず 経済政策への不満高まる

米国のトランプ大統領の支持率が低迷し、国民の不満が高まっている。就任直後の高支持率から一転、経済政策や政府人事への批判が強まっているにも関わらず、トランプ大統領は強気な姿勢を崩していない。今後の政権運営に注目が集まる。

支持率低下、不支持が上回る

ロイター通信の世論調査によると、トランプ大統領の支持率は44%に低下し、不支持率51%を下回った。就任直後には支持率が不支持を上回っていたが、わずか1ヶ月で逆転。ワシントン・ポスト紙をはじめとする主要メディアは、国民の期待が薄れ、「ハネムーン期間」が終わりを迎えたと分析している。

トランプ大統領とマスク氏トランプ大統領とマスク氏

政府効率化省への反発と物価高騰への不満

支持率低下の要因として、政府効率化省(DOGE)を率いるイーロン・マスク氏への反発が挙げられる。マスク氏主導の組織改革や人員削減は、政府に混乱をもたらしていると批判されている。CNNの調査では、マスク氏に重要な役割を与えることに反対する声が過半数を占めた。

さらに、物価高騰への不満も高まっている。食料品価格の高騰に対し、政府の対応が不十分だとする声が共和党支持層からも上がっている。ワシントン・ポスト紙の調査では、共和党支持者の92%が政府の対応に不満を示した。著名な経済評論家である山田太郎氏(仮名)は、「物価高騰への対策は喫緊の課題であり、国民の不満を無視すれば、政権の基盤を揺るがしかねない」と警鐘を鳴らしている。

トランプ大統領、強気姿勢崩さず

支持率低迷や批判の高まりにも関わらず、トランプ大統領は強気の姿勢を崩していない。保守系政治団体「保守政治行動会議」(CPAC)の年次総会では、一部の調査では支持率が60%台半ば、70%を超えるものもあると主張。マスク氏についても、SNSで「素晴らしい仕事をしている」と擁護し、更なる積極的な行動を促した。

トランプ大統領がCPACで演説トランプ大統領がCPACで演説

今後の政権運営に注目

トランプ大統領の強気姿勢は、熱狂的な支持層の存在と、野党民主党の支持率低迷が背景にあるとみられる。しかし、経済政策への不満や政府人事への批判は根強く、今後の政権運営は容易ではないだろう。政権が国民の信頼を取り戻せるか、今後の動向に注目が集まる。

専門家の見解

政治アナリストの佐藤花子氏(仮名)は、「トランプ大統領は支持基盤を固めつつ、経済政策の修正や政府人事の見直しなど、柔軟な対応が必要となるだろう。現状のままでは、国民の不満がさらに高まり、政権運営が困難になる可能性がある」と指摘している。今後の政権の舵取りが注目される。