音楽プロデューサー、ショーン・コムズ(ディディ)に性的暴行の新たな告発、ドキュメンタリー番組で被害女性が衝撃証言

ショーン・コムズ、別名「ディディ」や「パフィ」として知られる有名音楽プロデューサー。2024年9月に性的人身売買や恐喝の容疑で逮捕され、世界に衝撃を与えた事件は記憶に新しいところです。120名を超える被害者が名乗り出ているこの事件、未成年者も含まれているという恐ろしい実態が明らかになっています。「フリーク・オフ」と呼ばれる性的パーティーでの性的虐待や暴行…一体何が起きていたのでしょうか?そして、今回新たな告発が飛び出しました。

ドキュメンタリー番組で明かされた新たな真実

米動画配信プラットフォーム「Peacock TV」で配信されたドキュメンタリー番組「Diddy: The Making of a Bad Boy」で、ショーン・コムズ氏の半生が改めて取り上げられました。元従業員や被害者たちの証言に基づいたこの番組で、アシュリーと名乗る女性が性的暴行の被害を赤裸々に告白したのです。

ショーン・コムズ被告が定期的に開催していたセレブイベント「ホワイトパーティー」の模様ショーン・コムズ被告が定期的に開催していたセレブイベント「ホワイトパーティー」の模様

共犯者の存在と恐ろしい手口

アシュリーさんの弁護士によると、コムズ氏には2人の共犯者がいるとのこと。女性Aと男性Bです。2018年2月、アシュリーさんはバーでBに声をかけられ、親しくなった後、Bの自宅でのパーティーに誘われました。しかし、それは悪夢の始まりでした。Bから渡された水を飲んだ後、意識が朦朧とするアシュリーさん。そこにコムズ氏とボディーガード、そしてAが現れます。Bはアシュリーさんの服を脱がし始め、コムズ氏がそれを引き継ぎました。

ナイフで脅迫、そして性的暴行

コムズ氏はナイフを手に持ち、「(大人しくしないと)頬を切って“Glasgow smile(耳まで裂けた口)”にするぞ」とアシュリーさんを脅迫。抵抗する術もなく、彼女は性的暴行を受けました。番組内でアシュリーさんは、「彼は、テレビリモコンを強引に私の中に押し込み、激しく動かしました」と、想像を絶する被害を告白しています。

被害後のアシュリーさんの苦しみ

事件後、アシュリーさんはベッドから起き上がることも、食事をとることもできず、引きこもるように。両親以外誰も信用できなくなり、孤立した日々を送ってきたといいます。「相手は権力者の集まりだから、ただ怯えて生きてきた」と、その苦しみを吐露しました。

ショーン・コムズ被告(ディディ)ショーン・コムズ被告(ディディ)

この事件は、権力と名声の裏に隠された闇を浮き彫りにしました。著名な音楽プロデューサーによる性的暴行事件は、社会に大きな波紋を広げています。今後の捜査の進展が注目されます。