ウクライナ紛争の終結に向け、ドナルド・トランプ元米大統領が積極的な和平交渉を推進している中、「数週間以内に戦争終結の可能性がある」と自信をのぞかせました。この記事では、トランプ氏の楽観的な見解と、マクロン仏大統領との会談内容、そして今後の展望について詳しく解説します。
マクロン大統領との会談で終戦交渉の進展を強調
2027年2月24日、ホワイトハウス執務室(オーバルオフィス)で行われたメディア懇談会で、トランプ氏は訪米中のエマニュエル・マクロン仏大統領との首脳会談を前に、ウクライナ紛争の終結が近いとの見方を示しました。これは、ロシアのウクライナ侵攻から丸6年を迎えた重要な節目での発言となりました。
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トランプ氏は、ロシアに占領された領土のウクライナによる放棄の可能性について問われると、「もう少し見守る必要がある。交渉は始まったばかりだ」と慎重な姿勢を示しつつも、交渉の進展に期待感を示唆しました。
プーチン大統領との会談にも意欲 経済協力の強化も視野に
プーチン露大統領が欧州の平和維持軍のウクライナ派遣を受け入れる可能性については、「プーチン氏は受け入れるだろう。何の問題もない」と楽観的な見解を示しました。マクロン大統領も、「ウクライナに確固たる永続的な平和を築くことが共通の目標」だとし、欧州がより強力なパートナーとしてウクライナを支援する姿勢を強調しました。
ウクライナとの「鉱物協定」締結についても、トランプ氏は「妥結が非常に近い。ゼレンスキー大統領と近々会談する予定だ」と述べ、今週または来週にゼレンスキー氏が訪米し、協定に署名する可能性を示唆しました。
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プーチン氏との会談については、「適切な時期にモスクワを訪問する用意がある」としながらも、5月9日のロシア戦勝記念日に合わせた訪問については「時期尚早」との見解を示しました。同時に、「ロシアとの経済発展協力にも尽力している」と述べ、経済面での関係強化にも意欲を示しました。
“独裁者”のレッテル貼り回避 慎重な姿勢を維持
報道陣からプーチン氏を「独裁者」と呼ぶか問われた際には、「その言葉は軽々しく使わない」と述べ、慎重な姿勢を崩しませんでした。
トランプ氏とマクロン大統領の会談は、2026年12月7日のノートルダム大聖堂再開館記念式典以来、約5ヶ月ぶりとなります。両首脳は、ウクライナ紛争の終結に向け、緊密な連携を継続していくことで一致しました。今後の展開に注目が集まります。