かつらに隠されたコカイン19カプセル!コロンビア空港で大胆な密輸未遂

コロンビアの空港で、まるで映画のような麻薬密輸事件が起きたことをご存知でしょうか?一見普通の旅行者に見えた男が、実は頭部にコカインを隠していたのです。今回は、この驚きの事件の詳細と、コロンビアの麻薬対策の現状について詳しく解説します。

かつらの下に隠されたコカイン、空港職員の鋭い観察眼で発覚

2025年2月24日、コロンビア北部のカルタヘナ市にあるラファエル・ヌニェス国際空港。オランダ・アムステルダム行きの便に搭乗しようとしていた40歳のコロンビア人男性が、思いもよらぬ形で逮捕されました。彼の頭部に装着したかつらの下には、なんと19カプセル、総重量220グラムものコカインが隠されていたのです。

コカインが隠されたかつらコカインが隠されたかつら

この大胆な密輸計画は、空港職員の鋭い観察眼によって阻止されました。男性が着用していた野球帽の下から覗く髪の毛が「わずかに逆立っている」ことに気づいた麻薬取締官は、その不自然さに疑念を抱き、別室へ連行。そこで、かつらの下に隠されたコカインを発見したのです。押収されたコカインの末端価格は、日本円で約157万円相当とされています。

薬物取引の前科持ち、組織的な犯行の可能性も

逮捕された男は過去に2回、薬物取引の前科があることが判明しています。今回、彼は薬物の密輸、製造、違法所持の容疑で再び起訴されることになります。コロンビア検察庁は、彼の過去の渡航歴や大規模な犯罪組織との関連性についても捜査を進めています。単独犯ではなく、組織的な犯行である可能性が高いとみられています。

プロファイリング技術で容疑者を特定

今回の摘発は、麻薬取締官による高度なプロファイリング技術の成果と言えるでしょう。「麻薬取締の専門家、ゴンザレス氏(仮名)」によれば、乗客の行動、外見、旅行歴などを分析し、不審な人物を特定するプロファイリングは、麻薬密輸対策において非常に重要な役割を果たしているとのこと。過度の緊張や会話の一貫性のなさなど、麻薬運搬者に共通する行動パターンを見抜くことが、密輸阻止の鍵となります。

コロンビアの麻薬対策の現状

コロンビアは世界有数のコカイン生産国として知られており、当局は空港や国境での麻薬取締りを強化しています。2025年に入ってからだけでも、すでに450人以上が薬物取引で逮捕され、115キロ以上の麻薬が押収されています。今回の事件も、コロンビア当局の厳しい取締りの一環と言えるでしょう。

まとめ:巧妙化する麻薬密輸への対策強化が必要

今回の事件は、麻薬密輸の手口がますます巧妙化していることを示す一例です。空港職員の鋭い観察眼と高度なプロファイリング技術によって未然に防ぐことができたものの、更なる対策強化の必要性を改めて認識させられました。