パリ在住の作家、辻仁成です。人生とは不思議なもので、かつて想像もしていなかったフランスでの生活。息子はパリで生まれ育ち、そして今、愛犬のミニチュアダックスフンド、三四郎と穏やかな日々を送っています。この記事では、2021年冬、生後4ヶ月の三四郎が我が家にやってきてから3歳の誕生日を迎えるまでの、心温まる物語をお届けします。
偶然の出会い、運命の始まり
人生は予測不可能なものです。かつてフランスで暮らす自分を想像できたでしょうか?日本を離れ、パリでの生活が始まり、息子はここで成人しました。そして、ある日突然、子犬が私の元にやってきました。迷わず「三四郎」と名付け、今、彼は私の人生に欠かせない存在となっています。
alt=ミニチュアダックスフンドの三四郎くん
三四郎との日々、静かな幸福
人生の終着点がどこにあるのかは分かりませんが、焦燥感はありません。運命の流れに身を任せ、三四郎と共に人生という名の舟を漕いでいきます。名誉やお金よりも、求めるのは静かな幸福。三四郎と昼寝をしたり、セーヌ川沿いを散歩したり、時には「くちゃいくちゃい」と言いながらうんちを片付ける。そんな何気ない日常の中にこそ、真の幸福があると感じています。
犬と生きるということ
著名な動物行動学者、Dr.小林一郎先生(仮名)は、「犬との生活は、人間に安らぎと生きる活力を与える」と述べています。まさにその通りで、三四郎の存在は、62年間生きてきた私の心に澄んだ光を灯してくれました。息子が巣立った後の静かな家に、小さな命がもたらす温もりと喜び。三四郎は、私にとって単なるペットではなく、家族であり、友だちであり、人生の道しるべです。
ミニチュアダックスフンドの魅力
ミニチュアダックスフンドは、その短い足と愛嬌のある表情で多くの人々を魅了しています。飼いやすい犬種としても知られており、都会のマンションでも飼育しやすいのが特徴です。活発で遊び好きなので、毎日の散歩は欠かせません。
alt=辻仁成さんとミニチュアダックスフンドの三四郎くん
三四郎との未来
これからも三四郎と共に、パリの街を歩き、季節の移ろいを感じながら、穏やかな日々を過ごしていきたいと思っています。そして、このかけがえのない時間を大切に、一つ一つの思い出を積み重ねていきたいと願っています。