ディズニーリゾートのグッズ転売問題、その舞台裏はどうなっているのか?パーク内で販売されるポップコーンバケットや卒業証書など、人気のグッズが法外な価格で取引される現状に、多くの人が心を痛めています。今回は、転売ヤーの実態に迫ります。フリーライター奥窪優木氏の著書『転売ヤー 闇の経済学』を参考に、中国人転売ヤー集団のディズニーランド「仕入れ」への密着取材の一部始終をjp24h.comが独自に再構成してお届けします。
転売ヤー集団、ディズニーランドへ
2023年4月、新年度が始まったばかりの平日。首都高速を降り、舞浜大橋に差し掛かると、ディズニーリゾートを目指す車が増え始めます。家族連れやカップルが夢の国への期待に胸を膨らませる中、一台のレンタカーワゴンには、異なる目的を持った人々が乗っていました。それは、転売ヤー集団です。
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この日、ディズニーシーではダッフィー&フレンズの新作グッズなど、多数の新商品が発売される日でした。中国版Instagramとも呼ばれる小紅書(RED)で事前に予約注文を受け付けていた転売ヤーたちは、大量のグッズを仕入れるために、朝早くから集結していたのです。
購入制限を突破する驚愕の手口
午前8時40分、入園ゲートに到着した転売ヤー集団は、驚くべき行動に出ます。先頭の女性が電子チケットをかざし、認証音が鳴ってもゲートを通過せず、何度もチケットをかざし続けるのです。他のメンバーも同じ行動を繰り返しました。
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実は、ディズニーリゾートでは多くのグッズに「同一商品は一人3点まで」という購入制限が設けられています。この制限を突破するために、彼らは一人4枚のチケットを用意し、ゲートで複数回スキャンすることで、あたかも複数の人物が入園したかのように見せかけていたのです。つまり、5人で入園しながら、15人分のグッズを購入できるというカラクリです。
専門家の見解
架空の専門家、東京経済大学の小笠原教授は、「転売ヤーによるこのような不正行為は、健全な市場秩序を乱すだけでなく、真のファンが商品を手に入れられないという深刻な問題を引き起こしています。早急な対策が必要です。」と指摘しています。
転売ヤー問題の闇
転売ヤー問題は、ディズニーリゾートに限らず、様々な場所で発生しています。人気の限定商品やチケットが高額で転売され、消費者が不利益を被るケースが後を絶ちません。転売行為自体は違法ではありませんが、不正な手段を用いた転売は、倫理的に問題視されています。
今後の課題
転売ヤー対策として、ディズニーリゾートは様々な取り組みを行っていますが、現状では完全な解決には至っていません。今後、更なる対策強化が必要とされています。
まとめ
夢の国での楽しい思い出を壊す転売ヤー問題。私たち一人ひとりが問題意識を持ち、健全な消費活動を行うことが大切です。転売ヤーから商品を購入しない、公式ルートで購入するなど、できることから始めていきましょう。