第2次トランプ政権の初閣議に出席したイーロン・マスク氏。閣議では自身のことを「地味な技術サポートだ」と謙遜したような発言する場面もありました。マスク氏をめぐっては、政府職員に送られたあるメールが混乱を招いています。
【写真を見る】米・政府職員「詐欺かと思った」“脈拍チェック”メール
■ガザをAIで“リゾート化” 黄金の像も
巨大な黄金のトランプ像に、紙幣が舞う中を歩くイーロン・マスク氏。 プールサイドでトランプ氏とくつろぐのは 、イスラエルのネタニヤフ首相とみられ、2人の間には「TRUMP GAZA」の文字が。
また、生成AIで作られたとみられるリゾート化したパレスチナ自治区ガザの未来予想図も。これらはトランプ氏が自身のSNSに投稿した動画です。
イスラエルとの戦闘で破壊し尽くされたガザ。トランプ氏は停戦後にアメリカがガザを所有して再開発し、住民は移住させると主張しています。
動画を見たガザの住民は…
ガザの住民
「なぜ住民を追い出す必要があるのか、トランプがガザに来るなら歓迎する。私たちとともに復興すればよい」
ガザの住民
「ガザを今のひどい状況から素晴らしい状況に変えるという考えには賛成だ。ただし言っておきたいのは、ガザは私たちがいるからこそ素晴らしいのだ」
■マスク氏は「地味な技術サポート」?
トランプ大統領(26日)
「私たちは素晴らしい内閣を編成し大きな成功を収めた。最初の1か月が非常に成功したことで多くの評価を受けている」
大統領就任から約1か月。 第2次政権で初めて開かれた閣議には、 閣僚ではないイーロン・マスク氏の姿も。
トランプ大統領
「ではイーロン・マスクに話してもらおう」
イーロン・マスク氏
「私は自分のことを地味な技術サポートと呼んでいます」
地味どころか、政府の無駄を削減する「政府効率化省(DOGE)」を率い、大なたを振るっているマスク氏。 このタイミングでトランプ氏が初めての閣議を開いたことには理由があるといいます。
アメリカ政治に詳しい 明海大学 小谷哲男教授
「自分はマスク氏に対して政府の縮小を命じているので、他の閣僚たちもそれに従うようにというメッセージを出したのだと思う」