【ソウル時事】日韓の懸案となってきた元徴用工訴訟の原告で、韓国政府の「解決策」に反対してきた元徴用工1人の遺族が、政府傘下の財団から賠償金相当額と遅延利子を受け取ったことが27日、分かった。
財団関係者が明らかにした。
関係者によると、原告は2018年に韓国最高裁で三菱重工業に対する勝訴が確定。26日に財団から約2億5000万ウォン(約2600万円)を受領した。18年に勝訴が確定した「1次訴訟」の原告15人のうち、解決策を受け入れたのは今回で14人目。
遺族はあくまで三菱重工からの賠償を希望し、韓国内にある同社の債権を回収するため提訴。ソウル中央地裁は今月18日、原告の訴えを認めていたが、訴訟を取り下げるとみられる。