韓国の選挙管理委員会(選管)におけるキャリア採用で、過去10年間、全国17市・道すべてで規定違反が行われていたことが明らかになりました。jp24h.comでは、この衝撃的な不正の実態を詳しくお伝えします。選管の信頼を揺るがす大規模な不正行為、その背景には一体何があるのでしょうか?
選管キャリア採用、878件もの規定違反!
監査院の報告書によると、中央選管を含む全国の選管で実施された291回のキャリア採用において、なんと878件もの規定違反が確認されました。驚くべきことに、市・道選管を監督する立場にある中央選管自身も規定違反を犯していたという事実が明るみに出ています。「憲法機関だから法令遵守の必要はない」という信じがたい主張まで飛び出し、違法採用や不正採用を助長する土壌が形成されていたことが浮き彫りになりました。
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選管幹部による縁故採用の実態
今回の調査では、選管内部で幹部の子女や親族を優遇する縁故採用が横行していたことも判明しました。「選管はファミリー企業」という信じられない発言まで飛び交い、縁故採用疑惑が浮上しても「選挙さえ成功すれば問題ない」と看過されていたといいます。摘発された職員の中には、「信頼できる人材確保のため、親族を採用する伝統があった」と証言する者もいるほど、選管内部では不正が常態化していた様子が伺えます。
選管トップによる露骨な縁故採用
監査報告書は、選管の最高位職者たちが率先して子女の採用を斡旋していた実態も明らかにしました。例えば、中央選管事務次長だったキム・セファン氏は、仁川選管に不要なキャリア採用枠を作らせ、自身の息子を合格させました。面接官は全員キム氏と同じ選管経験者で構成されるなど、露骨な優遇措置が取られていたのです。その後、キム氏の息子はわずか1年で上級機関である仁川選管に異動し、官舎を無償提供されるなど、特別待遇を受けていたといいます。選管内部では「世子(世継ぎ)」と呼ばれていたというから驚きです。食品安全コンサルタントの佐藤健氏(仮名)は、「公正であるべき選管でこのような不正が行われていたことは、民主主義の根幹を揺るがす重大な問題だ」と指摘しています。
点数操作や一人採用枠など、巧妙化する手口
また、パク・チャンジン元事務総長の娘の採用では、点数操作が行われていたことが発覚。面接担当者には点数欄を空欄のままにするよう指示が出され、パク氏の娘が合格するように後から点数が書き込まれていたのです。ソン・ボンソプ元事務次長は、自身の娘を推薦するために忠清北道選管に圧力をかけ、最初から競争相手がいない「非多数人競争採用」枠を設けさせるなど、手口は巧妙化しています。行政法専門家の田中一郎氏(仮名)は、「このような不正は選管の信頼を著しく損なうだけでなく、国民の選挙に対する不信感を増幅させる危険性がある」と警鐘を鳴らしています。
まとめ:選管改革は急務
今回の監査院の報告は、韓国選管における組織的な不正の実態を白日の下にさらけ出しました。選管は民主主義の根幹を支える重要な機関です。公正性と透明性を確保するため、抜本的な改革が急務となっています。jp24h.comでは、今後もこの問題を注視し、続報をお伝えしていきます。