七尾市の活性化に向けて、和倉温泉への特急「サンダーバード」運行再開の要望が高まっています。2024年3月の北陸新幹線延伸開業に伴い、敦賀以北でのサンダーバードの運行は終了。和倉温泉駅への乗り入れもなくなりましたが、関西方面からのアクセス悪化による観光客減少が懸念されています。
サンダーバード運行終了で観光への影響は？
サンダーバードの運行終了は、和倉温泉へのアクセスに大きな影響を与えました。これまで直通で訪れることができた関西圏からの観光客は、複数回の乗り換えを余儀なくされ、移動時間の増加や利便性の低下に繋がっています。これは、コロナ禍からの復興を目指す和倉温泉にとって大きな痛手となっています。
サンダーバードの発着を要望する茶谷市長（右）ら（２６日、石川県庁で）
七尾市長、馳知事に要望を提出
2024年7月26日、七尾市の茶谷義隆市長は石川県庁を訪れ、馳浩知事に対し、JR西日本への働きかけを要請する要望書を提出しました。要望書では、サンダーバード運行終了による利便性悪化を指摘。年末までに和倉温泉旅館協同組合加盟の21軒のうち8軒が一般客の受け入れを再開する見通しであること、復興イベント等に向けた臨時便の運行、そして将来的な定期運行の再開を求めました。
馳知事も前向きな姿勢
馳知事は、この要望に対し前向きな姿勢を示しました。すでにJR西日本側にも再開の希望を伝えており、「好感触を得ている」との県幹部の声も上がっています。観光振興による地域活性化を目指す上で、サンダーバードの運行再開は重要な鍵となるでしょう。
和倉温泉の未来への期待
茶谷市長は、面会後、記者団に対し「和倉温泉の復活にとってサンダーバードは非常に重要。まずは臨時便を実現し、多くの観光客を迎えたい」と述べました。サンダーバードの運行再開は、和倉温泉の復興、そして更なる発展に大きく貢献することが期待されています。
【地図】和倉温泉はここ
専門家の見解
観光経済の専門家である山田教授（仮名）は、「サンダーバードの運行再開は、和倉温泉へのアクセス改善だけでなく、北陸全体の観光振興にも波及効果をもたらすだろう」と分析しています。交通インフラの整備は、観光客誘致の重要な要素であり、地域経済の活性化に大きく貢献すると言えるでしょう。
和倉温泉へのサンダーバード運行再開は、地域住民の悲願であり、観光客にとっても待望のニュースとなるはずです。今後の動向に注目が集まります。
