タケノコ王としてお茶の間の人気者だった風岡直宏さん(51)が、芸能界挑戦を経て、タケノコ農家として復活!昨年、惜しまれつつ閉店した静岡県富士宮市の直売所「風岡たけのこ園」も3月中旬に再開予定です。今回は、風岡さんが再び竹林に足を踏み入れる決意を固めた背景、そして未来への展望に迫ります。
パートナーへの愛と支える決意
昨年7月に直売所を閉店し、タレント活動を目指して上京した風岡さん。しかし、所属予定だった芸能事務所からの仕事の紹介は無く、生活は困窮。追い打ちをかけるように、パートナーの友紀さんに乳がんが発覚。手術を受け、現在も抗がん剤治療を続ける友紀さんを支えるため、風岡さんは再びタケノコ農家として立ち上がることを決意しました。
風岡直宏さん(本人提供)
お客様からの声援と農家への想い
芸能界挑戦中に、風岡さんはある出来事に心を動かされました。飲食店のロケで用意されたロケ弁が食べ残される現実を目の当たりにし、食材を作る農家の気持ちを思い、心を痛めました。
風岡さんの復帰を後押ししたのは、閉店前に広島からわざわざ直売所を訪ねてくれたお客様の存在でした。「タケノコ王」ではなく、「風岡直宏」という個人に会いに来てくれたお客様の温かい気持ちに触れ、農家としての喜びを改めて実感したのです。
パートナーの友紀さんと2ショット
直売というステージで、日本の農業の未来を拓く
挫折や怒りをバネに成長してきた風岡さん。しかし、今回の復帰は違います。お客様への感謝の気持ち、そして農家としてのプライドが、彼を突き動かしています。
直売所は農家にとってのステージ。おいしいタケノコを提供することでお客様を呼び込み、リピーターを増やす。その努力が、日本の農業を変える力になると風岡さんは信じています。竹の幹を粉末化し、家畜の飼料にする新たな取り組みにも携わり、静岡発のブランド牛・ブランド豚の育成にも貢献しています。
タケノコ王の新たな挑戦
風岡さんは、自身の経験を活かし、農家の声にならない声を代弁し、農業の地位向上に貢献したいと考えています。
食と農への熱い想いを胸に、タケノコ王は再び竹林へと戻ります。進化を遂げた風岡さんのタケノコ、そして日本の農業の未来に、ぜひご期待ください。