【キーウ共同】「トランプ(米大統領)こそ『独裁者』だ。弱い立場の国を威嚇した。プーチン(ロシア大統領)と変わらない」「ウクライナ国民をばかにしている」。ウクライナの首都キーウ(キエフ)の市民は、異例の口論となった米ウクライナ首脳会談後、怒りをあらわにした。前線の兵士は「遠い国の平和よりも自国の利益しか眼中にない」と失望を隠さなかった。
報道機関で働くアナスタシア・イサイエンコワさん(30)は「トランプの過激な政治ショーには慣れているつもりだったが、今回はショックが大きかった。われわれの大統領をけなしたことをウクライナ人は許さない」と気色ばんだ。
軍に所属するドミトロさん(34)は「プーチンよりも服従させるのが簡単だと考え、ゼレンスキー大統領に圧力をかけた」とみる。
同席したバンス米副大統領にも批判が集中。エンジニアのイリーナさん(24)は「下品なバンスがあおり、トランプがたたみかける。史上最悪の米政権が仕組んだわなだったのかもしれない。プーチンは今ごろ笑っている」と奥歯をかみしめた。