米国とウクライナの首脳会談冒頭での口論の主なやり取りは以下の通り。
バンス氏 平和と繁栄への道は外交に関与することだ。
ゼレンスキー氏 我々は2019年に仏独の首脳も交えてロシアと停戦で合意したが、破られた。J・D(バンス氏)、外交とは一体どういう意味か。
バンス氏 あなたの国が破壊されるのを止めることだ。大統領執務室にやってきて米国のメディアの前でそのような訴えをするのは失礼だ。
ゼレンスキー氏 あなたはウクライナに来て、我々が抱える問題を実際に見たことがあるのか。
バンス氏 あなたは訪問者を「プロパガンダツアー」に連れていっている。
ゼレンスキー氏 米国も問題を抱えている。(欧州との間に)海があり、今はわからないかもしれないが、将来感じることになる。
トランプ氏 あなたは我々に指図する立場にない。あなたは今、非常に悪い状況にある。切ることができるカード(切り札)を持っていない。
ゼレンスキー氏 カードで遊んでいるわけではない。
トランプ氏 いや、遊んでいる。数百万人の命と第3次世界大戦を賭けたギャンブルをしている。あなたがやっていることは米国に対して非常に失礼だ。
バンス氏 あなたの国を救おうとしている米国の大統領に感謝の言葉を述べたらどうか。
トランプ氏 あなたと国民は勇敢だが、我々の軍事装備品がなければ、この戦争は2週間で終わっていただろう。今すぐに停戦すれば、銃弾が飛び交うのは止まり、ウクライナの人々が殺されることもなくなる。
ゼレンスキー氏 戦争を止めたいが、(安全の)保証とともにと言っている。
トランプ氏 あなたが取引をするか、我々が手を引くかのどちらかだ。我々が手を引けば、ウクライナは戦い抜かなければならない。きれい事では済まないだろう。(報道陣に対し)もう十分見ただろう。素晴らしいテレビ(ショー)だった。