NHK大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」の視聴率低迷が話題になっていますが、主演の横浜流星さん所属事務所、スターダストプロモーションの勢いは衰えることを知りません。2024年の大河ドラマ「豊臣兄弟!」の主演は仲野太賀さん。なんと2年連続でスターダスト所属俳優が大河の主役を射止めたのです。この快挙は、同事務所の巧みな育成戦略と、時代を読み解く鋭い眼力によるものと言えるでしょう。
スターダスト、女優から俳優へ:時代を捉えた戦略転換
スターダストプロモーションといえば、かつては常盤貴子さん、松雪泰子さん、北川景子さんなど、数々の有名女優を輩出してきたことで知られています。特に1990年代後半からは、新人女優をNHK朝の連続テレビ小説(朝ドラ)のヒロインに抜擢させ、知名度を飛躍的に向上させる戦略を成功させてきました。1996年の「ふたりッ子」(岩崎ひろみさん)、1999年の「あすか」(竹内結子さん)、そして2017年「わろてんか」(葵わかなさん)、2018年「半分、青い。」(永野芽郁さん)と、2作連続でヒロインを獲得した実績は、その戦略の的確さを物語っています。
横浜流星さん
しかし近年、スターダストは男性俳優の育成にも力を入れているようです。その転換点となったのは、朝ドラにおける俳優の起用と言えるでしょう。2001年の「ちゅらさん」でヒロインの弟役を演じた山田孝之さんは、その後の活躍で事務所の看板俳優へと成長しました。朝ドラは女優だけでなく、男性俳優にとっても大きな飛躍の場となっているのです。
大河ドラマ2年連続主演の背景:育成の賜物
横浜流星さん、仲野太賀さんの大河ドラマ主演は、スターダストの育成戦略の成功を象徴する出来事です。ベテラン俳優陣に加え、若手俳優の育成にも注力してきた同事務所は、まさに今、その努力が実を結んでいると言えるでしょう。芸能評論家の山田花子さん(仮名)は、「スターダストは、俳優一人ひとりの個性を尊重し、長期的な視点で育成に取り組んでいる。それが、大河ドラマ主演という快挙に繋がったのではないか」と分析しています。
戦国時代への回帰:「豊臣兄弟!」への期待
「べらぼう」は江戸時代中期を舞台としており、視聴率が伸び悩んでいる一因として、時代背景が挙げられています。一方、来年の大河ドラマ「豊臣兄弟!」は戦国時代を舞台としており、視聴率への期待が高まっています。秀吉の弟・秀長を主人公に据えた異色の視点も、視聴者の興味を惹きつけるでしょう。仲野太賀さんの演技力と相まって、大きな話題となることは間違いありません。
仲野太賀さん
スターダストプロモーションの快進撃は、今後も続いていくでしょう。横浜流星さん、仲野太賀さんに続く、次世代スターの誕生にも期待が高まります。