【ワシントン時事】英紙デーリー・テレグラフ(電子版)は7日、トランプ米大統領がドイツ駐留米軍の撤退を検討していると報じた。
代わりに親ロシア姿勢が目立つ東欧のハンガリーに再配置する計画だという。
報道によると、ロシアのウクライナ侵攻を巡り、トランプ氏は「戦争を推し進めている」とウクライナを支援する欧州主要国にいら立ちを募らせている。このため、約3万5000人の在独米軍を撤退させたい意向だとされる。
国外に駐留する米軍は全世界で約16万人に上り、ドイツは日本(約5万5000人)に次いで2番目に多い。米国家安全保障会議(NSC)のヒューズ報道官は同紙に「具体的な発表は差し迫っていないが、米軍は常に、国益に対する脅威に効果的に対処するため、世界中の軍の再配置を検討している」と述べた。