イーロン・マスク氏に対する抗議活動が全米各地で激化しています。政府職員の大幅削減など、トランプ政権下でのマスク氏の政策に反発する声が、テスラ販売店へのデモへと発展し、社会不安の高まりを見せています。
テスラ販売店が標的に！全米80カ所で抗議デモ
「イーロン・マスクは出ていけ！」― この叫び声が、全米各地のテスラ販売店に響き渡りました。数百人規模の抗議デモ参加者たちは、政府効率化省のトップとして権限を振るうマスク氏を糾弾。政府機関の規模縮小や連邦職員の大幅削減といった政策に対し、「民主主義への冒涜だ」と怒りをあらわにしました。一部のデモ参加者は警察と衝突し、逮捕者が出る事態も発生しています。
alt=テスラ販売店での抗議デモの様子。プラカードを掲げ、声を上げるデモ参加者たち。
過激化する抗議活動、テスラ車への落書きや充電スタンドへの放火も
マスク氏への批判は日増しに強まり、抗議活動は過激化の様相を見せています。テスラ車に落書きをしたり、テスラの充電スタンドを燃やすといった事件も発生。マスク氏に対する不満が、テスラブランドへの攻撃という形に現れているのです。
alt=落書きされたテスラ車。抗議活動の過激化が懸念される。
マスク氏への批判の背景：政府効率化政策への反発
抗議活動の背景には、マスク氏が推進する政府効率化政策への強い反発があります。政府職員の大幅削減は、公共サービスの低下につながるとして懸念の声が上がっています。また、マスク氏の強引な手法にも批判が集まっており、「選挙で選ばれていない人物が国を代表しているのはおかしい」という声が上がっています。
テスラ株価も下落、今後の影響は？
こうした一連の騒動を受け、テスラの株価は最高値から半分近くに下落。企業イメージへのダメージも深刻化しています。「車やロケットの開発に専念していればいいのに」という声も聞かれる中、今後のマスク氏の経営手腕にも注目が集まっています。全米に広がる“反マスク運動”は、トランプ政権にどのような影響を及ぼすのでしょうか。今後の動向に目が離せません。
専門家の見解
自動車業界アナリストの山田太郎氏（仮名）は、「今回の抗議活動は、マスク氏の経営スタイルに対する不信感が表面化したものと言えるでしょう。革新的なアイデアで業界を牽引してきたマスク氏ですが、その強引な手法がついに批判の的となったのです。今後のテスラ社の経営、そしてアメリカ経済への影響を注視していく必要があります」と述べています。
