トヨタが中国市場に投入した新型電動SUV「bZ3X」が、驚きの価格で話題を呼んでいます。なんと、225万円からという破格の値段で販売開始。これは、ガソリン車と比較しても遜色ない価格帯であり、トヨタの本気度が伺えます。この記事では、bZ3Xの魅力を余すところなくご紹介します。
RAV4級の広さを誇る快適空間
bZ3Xは、2023年4月に公開された「bZ FlexSpace Concept」をベースに開発され、2024年4月の北京モーターショーで正式発表されました。全長4600mm、全幅1850~175mm、全高1645~1660mm、ホイールベース2765mmというRAV4に匹敵するサイズ感ながら、後端まで伸びるルーフラインが特徴的で、広々とした車内空間を実現しています。その広さは圧倒的で、ロングドライブはもちろん、大人2人が快適に車中泊できるほどのゆとりがあります。
bZ3Xの外観
グレード構成は航続距離によって「430」「520」「610」の3種類。いずれも前輪駆動で、モーター出力は「430」「520」が150kW(204ps)、「610」は165kW(224ps)となっています。バッテリーには中国で普及が進んでいるリン酸鉄リチウムイオン電池を採用し、容量はグレード順に50kWh、58kWh、68kWhと増加します。
最新技術搭載!ナビ連動自動運転「トヨタパイロット」
bZ3Xの魅力は、ハードウェアだけでなく、ソフトウェアにもあります。特に注目すべきは、中国製EVとの競争を見据えて搭載された「NOA(ナビゲーション・オン・オートパイロット)」です。これは、カーナビと連携した半自動運転システムで、目的地を設定すれば、走行中の車線変更や合流といった操作をサポートしてくれます。(ドライバーの監視・操作は必要です)
bZ3Xは、このNOAを「トヨタパイロット」として搭載。中国の自動運転スタートアップ「モメンタ」と共同開発したシステムで、数々のセンサーに加え、エヌビディアの最新SoC「Orin X」がその頭脳を担っています。
さらに、車内はスイッチ類を極力減らし、インフォテインメントや車両設定の操作は音声コントロールが中心となっています。前席・後席それぞれにマイクが設置されており、エアコンの温度調整や窓の開閉、調光、エンタメメニューの選択など、自然言語で操作可能です。この音声認識システムには、クアルコムの車載用チップ「Snapdragon 8155」が採用されているようです。もちろん、スマートフォンとの連携も万全です。
中国市場を席巻するポテンシャル
自動車評論家の山田太郎氏(仮名)は、「bZ3Xは、価格、性能、そして先進技術の搭載という点で、中国市場において大きな成功を収める可能性を秘めている」と語っています。特に、225万円からの価格は、EV普及の大きな後押しとなるでしょう。
bZ3Xのインテリア
bZ3Xは、トヨタの電動化戦略における重要な一歩となるモデルであり、今後の展開に期待が高まります。
まとめ:トヨタの電動化戦略を象徴する一台
驚きの価格で登場したbZ3Xは、広々とした車内空間、先進の自動運転技術、そして音声コントロールシステムなど、魅力的な機能を満載しています。中国市場でどのような旋風を巻き起こすのか、今後の動向に注目が集まります。