韓国居酒屋で禁煙注意に逆ギレ、熱々おでん鍋を投げつけ女性店主重傷

仁川(インチョン)の居酒屋で、禁煙を注意された中年男性が逆上し、女性店主に熱々のおでん鍋を投げつけるという衝撃的な事件が発生しました。被害を受けた店主は胸骨骨折など全治4週間の重傷を負い、警察は男の行方を追っています。

禁煙注意から逆ギレ、エスカレートする暴力

事件は2日午後7時50分ごろ、仁川・永宗島(ヨンジョンド)の居酒屋で起こりました。店内で電子タバコを吸っていた男は、店主から禁煙を注意されると激昂。逃げる店主を追いかけ、酒を浴びせ、最終的には煮えたぎるおでん鍋を投げつけました。

仁川(インチョン)の居酒屋で、禁煙を注意された中年男性が逆上仁川(インチョン)の居酒屋で、禁煙を注意された中年男性が逆上

JTBCの番組「事件班長」が公開した防犯カメラ映像には、男がエスカレートする暴力の様子が克明に記録されています。最初は酒を浴びせる程度だった暴力は、最終的に熱々のおでん鍋を武器とするまでにエスカレート。店の隅に追い詰められた店主は、おでん鍋を顔にかけられそうになり、とっさに腕で防いだものの、胸骨骨折など全治4週間の重傷を負いました。

地元住民とみられる男、現在も逃走中

通報を受けて3分後に警察が現場に到着しましたが、男はすでに逃走。警察は防犯カメラの映像を分析し、男が地元住民であることを特定し、現在も行方を追っています。

常軌を逸した行動に非難の声

この事件は韓国社会に大きな衝撃を与え、男の常軌を逸した行動に非難の声が上がっています。飲食店における禁煙は常識であり、注意されたことに腹を立てて暴力を振るうなど言語道断です。

専門家の見解:「衝動制御の欠如が背景に」

精神科医のキム・ヨンジン氏(仮名)は、この事件について「加害者の衝動制御の欠如が背景にあると考えられる。些細なことで激昂し、暴力に訴えるという行動パターンは、社会生活を送る上で大きな問題となる」と指摘しています。

防犯カメラの映像防犯カメラの映像

今回の事件は、禁煙マナーの徹底だけでなく、 anger management(アンガーマネジメント)の重要性を改めて認識させるものとなりました。 一日も早い犯人逮捕と、被害を受けた店主の一刻も早い回復を願うばかりです。