石破首相と前原氏、高校無償化で水面下交渉か？維新との連携強化で政局を読む

石破首相と日本維新の会・前原共同代表の密会情報が流れ、政界に波紋が広がっています。高校授業料無償化を軸とした水面下での交渉、そしてその背景にある政権運営の苦悩とは？今回の記事では、二人の関係性や今後の政局への影響について深く掘り下げていきます。

石破首相、「2拠点生活」の謎

就任後、赤坂の議員宿舎から首相公邸へと転居した石破首相。しかし、その後も宿舎への出入りが確認されており、「2拠点生活」を送っていることが明らかになっています。その目的とは一体何なのでしょうか？関係者によると、宿舎は政局に関する重要な相談の場として利用されているとのこと。官邸や公邸では総理番記者に筒抜けになってしまうため、秘匿性を重視した結果だと考えられています。

石破茂首相の議員宿舎

維新・前原氏との密会、高校無償化で合意か

政治ジャーナリストの青山和弘氏によると、石破首相は宿舎で日本維新の会・前原誠司共同代表と密かに会談を重ねていたとのこと。高校授業料無償化を巡る協議を行い、大筋で合意に至ったと報じられています。二人の関係性について、政治アナリストの伊藤惇夫氏は「鉄道という共通の趣味を持つ気心の知れた仲」と指摘。以前、石破首相から「一度、前原氏と政権を作ってみたい」と打ち明けられたこともあると明かしています。

少数与党の苦悩、維新との連携強化へ

少数与党に転落した石破政権にとって、国会運営には野党の協力が不可欠です。そこで白羽の矢が立ったのが、維新の唱える高校無償化でした。国民民主党が主張する「103万円の壁」の見直しには多額の財源が必要となる一方、高校無償化は約5500億円と比較的低コスト。予算成立を優先した自民党は、維新との連携を強化する道を選んだと見られています。専門家の中には、教育格差拡大への懸念を示す声もありますが、政権維持のためには必要な選択だったのかもしれません。