【2025年度入試】東大合格者数、開成44年連続トップ!首都圏集中が鮮明に、京大は人気上昇中

2025年度(2025年4月入学)の東京大学と京都大学の一般選抜合格発表を受け、受験生の動向に大きな変化が見られています。首都圏への集中が顕著な東大に対し、京大は人気を集めているようです。この記事では、それぞれの大学の合格者数の動向、出身高校別のランキング、そしてその背景にある要因について詳しく解説します。

東大:志願者数は減少も、首都圏の合格者数は増加傾向

2025年度の東大一般選抜の志願者数は8421人で、前年比1011人減。国立大学法人化以降、最少の志願者数となりました。多くの地域で志願者が減少する中、北海道と九州・沖縄のみ増加。特に、関東・近畿・中部といった大都市圏の減少幅が大きくなっています。

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しかし、合格者数を見ると関東は増加しており、関東出身者の合格者全体に占める割合は61.7%と前年比2.7ポイント上昇。首都圏への合格者集中が鮮明になっています。「地方創生」を掲げる政府の取り組みとは裏腹に、教育格差の拡大が懸念されます。教育評論家の山田一郎氏(仮名)は、「地方の教育環境の充実、経済的支援の拡充など、より具体的な対策が必要だ」と指摘しています。

開成高校、44年連続トップ!首都圏高校の躍進が目立つ

出身高校別の合格者数では、開成高校が149人で44年連続のトップとなりました。聖光学院(95人)、日比谷高校(80人)、麻布高校(79人)、灘高校(75人)、渋谷教育学園幕張高校と横浜翠嵐高校(各74人)、栄光学園(55人)、浅野高校(51人)と続きます。

日比谷高校(20人増)、麻布高校(24人増)、渋谷教育学園幕張高校(10人増)、横浜翠嵐高校(30人増)といった首都圏の高校で合格者が大幅に増加している一方で、灘高校(19人減)や西大和学園高校(27人減)など近畿地方の高校は減少傾向にあります。

京大:志願者数が増加、人気の高まりが続く

東大とは対照的に、京大は人気が高まっており、2024年度前期と比較して277人増の8077人となりました。

北野高校、8年連続トップ!首都圏からの合格者も増加

出身高校別の合格者数では、北野高校が100人で8年連続のトップ。洛南高校(69人)、東大寺学園高校(60人)、天王寺高校(53人)、大阪星光学院(51人)、灘高校(50人)、甲陽学院(47人)、大阪桐蔭高校(46人)、旭丘高校(45人)、膳所高校(42人)と続きます。

京大志望者が増加傾向にある首都圏からは、西高校(20人)が最多で、国立高校と麻布高校(各17人)、浦和高校(16人)、開成高校と駒場東邦高校(各12人)、横浜翠嵐高校(11人)、武蔵高校(10人)など多くの合格者が出ています。京都大学の多様な学部構成や自由な学風、そして京都という街の魅力が受験生を引きつけていると分析されています。大学進学情報サイト「大学ナビ」編集長の佐藤美香氏(仮名)は、「学生の自主性を重んじる京大の教育方針に魅力を感じる学生が増えている」と述べています。

まとめ

2025年度入試では、東大は首都圏集中がより鮮明になり、京大は人気上昇の傾向が見られました。それぞれの大学の特色や受験生のニーズの変化が反映された結果と言えるでしょう。今後の大学入試の動向にも注目が集まります。