元国土交通部長官、共に民主党の尹大統領勾留取り消し批判に反論「李在明代表こそ判事を弾劾せよ」

韓国政界で、尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領の逮捕状請求棄却を巡る攻防が激化しています。共に民主党は検察の即時抗告見送りを批判し、沈雨廷(シム・ウジョン)検察総長の弾劾を示唆するなど、尹大統領への追及の手を緩めていません。こうした中、元喜竜(ウォン・ヒリョン)前国土交通部長官が、共に民主党の李在明(イ・ジェミョン)代表こそ、勾留請求を棄却した判事を弾劾すべきだと反論し、波紋を広げています。

与野党の対立激化:大統領勾留棄却を巡る攻防

尹大統領の逮捕状請求棄却を受け、共に民主党は検察の対応を強く批判。沈雨廷検察総長の弾劾の可能性を示唆するなど、攻勢を強めています。一方、元前長官は、勾留請求を棄却したのは裁判所であるにも関わらず、共に民主党が検察のみを攻撃している点を問題視。「李在明代表自身の裁判を意識しているからではないか」と指摘し、共に民主党の姿勢を厳しく批判しました。

alt_textalt_text

(写真:朝鮮日報日本語版) ソウル汝矣島の国会で開かれた与党・国民の力の会合に出席する元喜竜前国土交通部長官。

元長官、李在明代表に反論「裁判所を弾劾せよ」

元前長官は自身のFacebookで、「勾留請求棄却の核心は、高位公職者犯罪捜査処(公捜処)の捜査権限の有無と、その捜査内容を裁判に提出することの妥当性にある」と主張。共に民主党が検察だけを攻撃し、裁判所には何も言及しないのは、3月26日に控える李在明代表自身の公職選挙法違反事件の二審判決を意識しているからだと批判しました。「もし勾留請求棄却が不当だと考えるなら、判事を弾劾すべきだ」と、共に民主党の矛盾を鋭く指摘しています。

政治的駆け引きか、正当な批判か?

韓国政界では、大統領の逮捕状請求棄却という異例の事態を受け、与野党の対立が激化。共に民主党は検察への批判を強める一方で、裁判所への直接的な批判は避けています。この点について、与党からは「李在明代表の裁判を控えているため、裁判所への批判を自制しているのだろう」との見方が出ています。今後の裁判の行方と、共に民主党の対応に注目が集まります。

専門家の見解

韓国の政治評論家、キム・ヨンチョル氏(仮名)は、「今回の元前長官の発言は、共に民主党の矛盾を突く鋭い指摘だと言えるでしょう。しかし、政治的な駆け引きの側面も否定できません。今後の展開を見守る必要があります」と分析しています。

元前長官の主張は、共に民主党の戦略に一石を投じるものとなり、今後の政界の動向に大きな影響を与える可能性があります。Jp24h.comでは、引き続きこの問題を注視し、最新情報をお届けしていきます。