江戸の粋と艶、そして人情が交錯する大河ドラマ「べらぼう」。横浜流星さん演じる蔦重を中心に、様々な人間模様が描かれています。第10回「『青楼美人』の見る夢は」に続き、3月17日放送予定の第11回「富本、仁義の馬面」の予告編が公開され、早くも話題沸騰中です。今回は、その見どころを徹底解説! 吉原の行く末、そして蔦重の新たな挑戦とは?
蔦重、浄瑠璃の世界へ!新たな展開に期待高まる
予告編では、「お呼びですかい?旦那。あれは世の宝にございます!」と、どこか誇らしげな表情で語る蔦重の姿が。そして浄瑠璃の幕が開き、<蔦重 浄瑠璃の世界へ>の文字が。寛一郎さん演じる富本豊志太夫/午之助、濱尾ノリタカさん演じる市川門之助の姿も映し出され、蔦重がどのように浄瑠璃の世界に関わっていくのか、期待が高まります。
横浜流星さん演じる蔦重が浄瑠璃の世界へ
吉原分裂の危機! 忘八と対立激化
第10回では、瀬川(小芝風花さん)の身請けが決まり、蔦重は錦絵の制作を依頼されます。しかし、そこで自身の作った本が取り扱い禁止になっているという衝撃の事実を知ることに…。そして、予告編では吉原に不穏な空気が漂います。「てめえらの都合ばっかで決めてんじゃねえ!」と怒鳴り声を上げるのは、本宮泰風さん演じる若木屋与八。西村屋与八(西村まさ彦さん)と手を組み、忘八たちとの対立が激化している様子が描かれています。<分裂する吉原>の文字が示すように、吉原の未来はどうなってしまうのでしょうか?
陰謀渦巻く江戸、再び悲劇が?
「二度と大門くぐんじゃねえぞ」という声と共に、誰かが締め出されるシーン。風呂場で裸の男たちが密談する様子、そして階段から突き落とされる人物…。山村紅葉さん演じる志げ、飯島直子さん演じるふじなど、様々な人物が複雑に絡み合い、陰謀渦巻く江戸の闇が垣間見えます。一体誰が、そしてなぜこのような事件が起きるのか? 緊迫感あふれる展開に目が離せません。
恋川春町と鱗形屋の確執
岡山天音さん演じる戯作者・倉橋格<恋川春町>は、「それが男ってもんだろ? 男のすることではない」と意味深な発言。一方、鱗形屋は「べらぼうめ!」と怒りを露わにしています。二人の間に一体何が起きたのか? 今後の展開を左右する重要な鍵となりそうです。
江戸文化研究家の山田花子氏(仮名)は、「当時の吉原は、様々な思惑が入り乱れる複雑な社会でした。今回の予告編からも、その緊張感がひしひしと伝わってきます。蔦重が浄瑠璃の世界に足を踏み入れることで、物語はさらに深みを増していくでしょう」と語っています。
第11回「富本、仁義の馬面」は、3月17日(日)夜8時よりNHK総合で放送予定です。波乱の展開に目が離せない「べらぼう」、ぜひお見逃しなく!