幼い娘の目の前で母親が暴行される衝撃事件…韓国で波紋広がる

韓国で、2歳の娘と5歳の娘の目の前で母親が知人らに暴行されるという痛ましい事件が発生し、大きな波紋を呼んでいます。JTBCの番組「事件班長」が事件の模様を捉えたホームカメラの映像と共に報じ、その衝撃的な内容に注目が集まっています。

誤った情報伝達が引き金に…10年来の知人による信じ難い裏切り

事件の発端は、被害女性が離婚協議中の知人女性の夫に、誤って「知人に新しい恋人ができた」と伝えてしまったことでした。この情報に激怒した知人女性とその友人2人が、1月31日の夜、被害女性の自宅に押し入りました。当時、女性は2歳の次女を寝かしつけた後、うたた寝をしていたところでした。インターホンの音に気づいた5歳の長女が無邪気にドアを開けると、そこに待っていたのは思いもよらない暴力でした。

5歳児と2歳児の目の前で母親が暴行を受ける様子を捉えたホームカメラの映像5歳児と2歳児の目の前で母親が暴行を受ける様子を捉えたホームカメラの映像

ホームカメラが捉えた暴行シーン…幼い娘の悲痛な叫び

ホームカメラの映像には、知人女性の友人1人が被害女性に暴行を加える様子が鮮明に記録されています。5歳の長女は「お母さんをたたかないで!」と泣き叫びながら母親を守ろうとしましたが、大人の暴力の前に成す術もありませんでした。この暴行により、被害女性は胸の骨折や脚の筋断裂など、全治8週間の重傷を負いました。

精神的な傷も深く…娘のトラウマと母親の無念

肉体的な傷に加え、被害女性と娘たちは深い精神的な傷を負っています。5歳の長女は「私がドアを開けたからお母さんが殴られたの?」と自責の念に駆られ、夜になると「またあの人たちが来たらどうしよう」と不安に怯えているといいます。被害女性も「知人女性は10年来の付き合いで、姉のような存在だった。私の言動が誤りだったことは認めるが、幼い子どもたちの目の前で暴行されたことには怒りを抑えられない」と無念さをにじませています。

警察が捜査を開始…今後の展開に注目集まる

現在、警察は傷害事件として捜査を進めています。 家族の平穏を一瞬にして奪った今回の事件は、韓国社会に大きな衝撃を与え、DV(家庭内暴力)や児童虐待の問題についても改めて議論を呼ぶことになりそうです。今後の捜査の進展と、加害者への厳正な処罰が求められています。

韓国の犯罪心理学の専門家、イ・ジュンソク氏は「幼い子どもたちの目の前で母親が暴行されるという今回の事件は、子どもたちに深刻なトラウマを与える可能性が高い。長期的な心理的ケアが必要不可欠だ」と指摘しています。

事件現場となったアパートの様子事件現場となったアパートの様子

事件の背景には、加害者である知人女性の離婚問題や、誤った情報伝達による感情の行き違いなど、複雑な人間関係が絡み合っていることが伺えます。 このような悲劇を二度と繰り返さないためにも、社会全体でDVや児童虐待に対する意識を高め、早期発見・早期対応の体制を強化していくことが重要です。