伝説の名機、RB26DETTエンジン。そのパフォーマンスを最大限に引き出し、長く愛車を走らせるために欠かせないのが、専用に開発されたエンジンオイルです。日産モータースポーツ&カスタマイズ(NMC)が2025年3月13日に発表したリニューアル版「10W60 RB26DETT」エンジンオイルは、まさにRB26DETTオーナー待望の進化を遂げています。夏頃の出荷開始が予定されており、既に多くのGT-Rファンから熱い視線が注がれています。
RB26DETTエンジンオイル、リニューアルのポイントは?
今回のリニューアルでは、現代のRB26DETTエンジンの状況を深く理解した上での改良が加えられています。長年愛されてきたRB26DETTエンジンを搭載する車は、既にビンテージカーの領域に達しています。そのため、オーバーホールやレストアを行うオーナーが増加しているという現状を踏まえ、NMCはオイルの酸化安定性とアンチノック性能を大幅に向上させました。
alt スカイラインGT-R BNR34型のエンジンルーム
酸化安定性の向上でエンジン長持ち
エンジンオイルは、高温にさらされることで酸化し、性能が劣化していきます。今回のリニューアルでは、酸化安定性を高めることで、厳しい条件下でも粘度変化を最小限に抑え、安定した油圧を維持。エンジンをしっかりと保護し、長寿命化に貢献します。「自動車整備士の山田さん」も「長年の使用によるエンジンへのダメージを軽減するためには、オイルの酸化安定性が非常に重要です」と語っています。
ノッキング抑制で予期せぬトラブルを防ぐ
ターボエンジン特有の現象であるノッキング。特に低速走行時に発生しやすく、エンジンに深刻なダメージを与える可能性があります。リニューアルされた「10W60 RB26DETT」は、アンチノック性能を向上させることで、ノッキングの発生を抑制し、予期せぬエンジントラブルを未然に防ぎます。これにより、安心してRB26DETTのパワーを堪能することができます。
スカイラインGT-Rの歴史とRB26DETTエンジンの魅力
1989年に登場したBNR32型スカイラインGT-R。16年ぶりに復活したGT-Rの名を冠し、レースシーンで圧倒的な強さを誇りました。その心臓部こそが、RB26DETTエンジンです。2.6リッター直列6気筒DOHCツインターボという構成は、当時としては革新的であり、その後のチューニングシーンにも大きな影響を与えました。
alt 走行距離1700kmの極上スカイラインGT-R
BCNR33型、BNR34型と進化を続け、2002年の生産終了まで、RB26DETTエンジンはスカイラインGT-Rの魂として、多くのファンを魅了し続けてきました。現在でも、その人気は衰えることを知らず、多くのオーナーが大切に乗り続けています。
10W60のワイドレンジがもたらすメリット
「10W60 RB26DETT」は、10W-60という超ワイドレンジの粘度グレードを採用しています。これにより、低温時の始動性と高温時の油膜保持性能を両立。幅広い温度域で安定した性能を発揮し、RB26DETTエンジンのパフォーマンスを最大限に引き出します。「エンジンオイル専門家の佐藤氏」は「10W60の粘度は、RB26DETTのような高出力エンジンにとって理想的です」と高く評価しています。
RB26DETTを末永く楽しむために
RB26DETTエンジンは、日本の自動車史に燦然と輝く名機です。このエンジンを末永く楽しむためには、適切なメンテナンスが不可欠です。リニューアルされた「10W60 RB26DETT」エンジンオイルは、まさにそのための最適な選択肢と言えるでしょう。価格は20リットルで7万9200円、4リットルで1万5840円、1リットルで3960円(いずれも税込)です。
進化したオイルで、あなたのGT-Rをさらに輝かせましょう。