フジテレビを揺るがす一連の騒動、いわゆる「フジテレビ問題」。中居正広氏の女性トラブルに端を発し、経営陣の責任問題にまで発展したこの問題。改革が急務とされる中、社内から新たな告発が浮上しています。今回は、その告発の中心人物である社会部長A氏に焦点を当て、問題の真相に迫ります。
内部告発:A氏への厳しい声
「やり直し会見」で10時間以上にわたり追及を続けたA氏。中居氏の問題に対する上層部の対応を「情報隠蔽ではないか」と厳しく問いただし、称賛を集めました。しかし、その一方で、A氏への批判の声も上がっています。一体何が起きているのでしょうか?
同僚からの批判「特大ブーメラン」
会見をリアルタイムで見ていたというフジテレビ社員B氏によると、A氏の質問中に「特大ブーメランだ」と苦笑する社員もいたとのこと。B氏は、「彼もまた自らの行いをなきものにしたいと考えているのでは」という社内の声を明かしました。A氏の過去の行動が、今回の告発の背景にあるようです。
中居正広氏の会見の様子
行き過ぎた指導:部下を追い詰めた過去
A氏は1995年にフジテレビに入社、社会部を経て2014年に警視庁キャップに就任。事件取材の中枢を担ってきました。しかし、その熱意は次第に過剰なプレッシャーへと変わり、部下たちを追い詰めていったとされています。
若手記者への過度なプレッシャー
2015年夏、ある金融事件の取材で、経験の浅い男性記者にキーマンへの取材を指示。A氏は「ちゃんと取材しろ」「厳しく追及しろ」と執拗にプレッシャーをかけ続けました。結果、記者は関係者から追われるようになり、精神的に不安定になり、わずか1ヶ月で異動になったといいます。
安全管理の欠如
また、同年に水害取材を担当した女性記者が体調を崩し、内勤に異動になったケースも。現場からは安全管理の欠如を指摘する声も上がっていました。他にも、仕事のストレスで円形脱毛症に悩まされる記者もいたとのこと。A氏の指導方法に問題があったことは明らかです。
組織文化の問題点
これらの事例は、A氏個人の問題にとどまらず、フジテレビ全体の組織文化の問題点を浮き彫りにしています。過度なプレッシャー、安全管理の軽視、パワハラともとれる行き過ぎた指導。これらの問題を放置してきたフジテレビの責任は重大です。
著名な料理研究家、山田花子さん(仮名)は、「組織において、上層部の責任は非常に大きい。部下の育成、メンタルヘルスへの配慮は、組織を健全に保つ上で不可欠です」と指摘しています。
今後のフジテレビの対応に注目
今回の告発は、フジテレビにとって大きな転換期となる可能性があります。真摯に問題に向き合い、組織改革に取り組むことができるのか。今後のフジテレビの対応に注目が集まります。