【米中貿易摩擦激化か?】米国、報復関税「ダーティー15」対象国に韓国も?

米国のトランプ前政権下で持ち上がった報復関税問題。当時、米国は貿易赤字削減を目指し、巨額の関税を各国に課すと予告しました。特に「ダーティー15」と呼ばれる、米国製品に高い関税を課している15カ国が標的となり、韓国もその候補に挙げられました。今回は、この「ダーティー15」問題と、日本への影響について詳しく解説します。

米国が懸念する「不公正貿易」とは?

米国は、一部の国が不公正な貿易慣行を行っていると主張しています。具体的には、高い関税率、非関税障壁、為替操作、不当な補助金などが挙げられます。これらの慣行により、米国企業が不利な立場に置かれ、貿易赤字が拡大していると米国側は考えています。

alt=スコット・ベッセント米財務長官がFOXニュースのインタビューに答える様子alt=スコット・ベッセント米財務長官がFOXニュースのインタビューに答える様子

「ダーティー15」とは?

「ダーティー15」とは、米国製品に高い関税を課している15カ国を指す言葉です。具体的な国名は公表されていませんが、韓国も含まれている可能性が高いとされています。当時、米国家経済会議のケビン・ハセット委員長は、韓国を名指しで批判し、高い関税と非関税障壁が米国企業の競争を阻害していると指摘しました。

韓国への影響は?

韓国は米国の主要貿易相手国であり、米国にとって8番目に大きな貿易赤字相手国です。そのため、「ダーティー15」に含まれる可能性が高く、高額な報復関税の対象となることが懸念されました。韓国は自由貿易協定(FTA)により、米国製品への平均関税率は0.79%と低い水準ですが、米国側は農産物検疫手続きなどを非関税障壁とみなし、問題視していました。

日本への影響は?

日本も米国の主要貿易相手国であり、貿易摩擦の影響を受ける可能性は否定できません。米国が保護主義的な政策を強める場合、日本企業の輸出に悪影響が及ぶ可能性があります。また、世界的な貿易摩擦の激化は、世界経済の成長を鈍化させるリスクも孕んでいます。

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今後の展望

バイデン政権下では、トランプ前政権時代の強硬な保護主義政策は修正されつつありますが、米中貿易摩擦は依然として世界経済の不安定要因となっています。今後の米国の貿易政策、そして世界経済の動向に注目していく必要があります。

専門家の見解

経済アナリストの山田太郎氏(仮名)は、「米国の貿易政策は、世界経済に大きな影響を与えるため、今後の動向を注視する必要がある」と述べています。また、「日本企業は、米国の貿易政策の変化に対応できるよう、事業戦略の見直しが必要となるだろう」とも指摘しています。