大阪・関西万博の開幕まであとわずか。前売り入場券の販売目標1400万枚の達成は事実上不可能との見解を、関西経済連合会の松本正義会長(住友電気工業会長)が19日の定例記者会見で示しました。
前売り券販売、目標達成に暗雲
12日時点での前売り券の販売枚数は821万枚と、目標の6割にも達していません。そのうち約700万枚は企業による購入分で、経済界の支えがなければ深刻な状況に陥っていたと松本会長は強調。「経済界の購入がなければ大変なことになっていた」と述べ、企業の協力に感謝の意を表しました。
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日本国際博覧会協会の十倉雅和会長(経団連会長)は、修学旅行などによる購入を見込み、販売枚数は1021万枚になると説明していました。しかし、開幕まで残りわずかな現状で、松本会長は「(開幕まで)二十数日しかなく、無理だ」と目標達成は難しいとの認識を示しました。
現実的な目標設定と今後の展望
目標達成は厳しいものの、松本会長は「1千万枚強で終わるかもしれないが、良しとしないと仕方がない」と現実的な見方を示しました。万博の成功に向けて、前売り券販売だけでなく、様々な取り組みが重要となるでしょう。
関経連、新副会長を内定
また、関経連は同日、副会長に北尾裕一氏(クボタ社長)、都司尚氏(近鉄グループホールディングス会長)、玉置肇氏(パナソニックHD執行役員)を内定したと発表。5月の理事会で正式決定される予定です。新たなリーダーシップのもと、関西経済界の発展に期待が高まります。
万博成功への期待と課題
前売り券の販売目標達成は厳しい状況ですが、経済界の協力や今後の集客努力によって、大阪・関西万博は成功を収めることができるのでしょうか。今後の動向に注目が集まります。
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万博のテーマである「いのち輝く未来社会のデザイン」を実現するために、様々な展示やイベントが予定されています。世界中から人々が集まり、未来への希望を共有する場となることが期待されます。