10月クールドラマ座談会 「シャーロック」フジ 現代の闇題材、面白い




 10~12月期放送の民放各局のドラマが中盤に入ってきた。1時間枠を30分×2本の構成にするなど、意欲的なドラマも見られ、楽しみ方も多様化している。担当記者が語り合った。(ドラマ取材班)

 記者A フジの「月9」は「モンテクリスト伯」「レ・ミゼラブル」の翻案作品に主演したディーン・フジオカがコナン・ドイルの世界に挑んだ「シャーロック」。最初はちょっと面食らった感もあったけど、見るごとにディーン演じる誉獅子雄(ほまれ・ししお)が面白くなってきた。

 記者B 獅子雄は冷静沈着で謎も多く、ディーンと重なる部分もあり、思わず見たくなる。詐欺やパワハラ、親の過干渉など、現代の闇を題材にしているのもマルですね。

 A この先も期待だな。「まだ結婚できない男」は、カンテレ制作で視聴率的に久々のヒット。

 記者C なにせ13年ぶりの復活。偏屈で皮肉屋なのに、どこか憎めない主人公がとにかく笑える。コメディーなのに「人生100年時代」というキーワードもあり、日本社会の課題を映しているのもいい。

 B 「モトカレマニア」は視聴率がいま一歩ですが、新木優子演じる主人公を応援したくなる。元カレを検索するのも、女として分からなくもない。

 A いい意味で“バカらしい”表現が満載。今後も笑わせてほしいね。日テレは相変わらず意欲的。30分×2本スタイルの「俺の話は長い」ってどう? 流しながらでも見られる良作と思うんだけど。

 C テレビ離れが進む今だからこそ、放送時間も含めた見せ方を意識した点ですばらしい。担当プロデューサーは、その見せ方を「世の中のテンポがすごく速くなっている」からだと言っていたが、若い視聴者にも合っているかも。

 B 多くの世代が一つ屋根の下で生活する面白さを実感させてくれて。へ理屈ばかりの生田斗真と、口うるさい姉、小池栄子の掛け合いが面白い。一方、「同期のサクラ」は、主人公のキャラクター、せりふで好き嫌いが分かれるかも。癖があって、同じ高畑充希だと、どうしても「過保護のカホコ」が…。

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