漫才コンビ、ガクテンソク。2024年の「THE SECOND〜漫才トーナメント〜」で見事王者に輝き、M-1グランプリでの悔しさを晴らしました。今回は、ネタ作りの要である奥田修二氏に、THE SECONDにかける思い、優勝までの道のり、そして未来への展望を伺いました。
M-1とTHE SECOND、異なる舞台での戦い
M-1グランプリで準決勝進出を果たしながらも、悲願の優勝には届かなかったガクテンソク。40歳を過ぎての上京、そしてTHE SECONDへの挑戦は、まさに新たなスタートでした。しかし、M-1とは異なる舞台での戦いは容易ではありませんでした。
4分と6分、漫才の尺が生む戦略の違い
奥田氏は、M-1とTHE SECONDの最大の違いを「尺」だと語ります。4分のM-1は200メートル走、6分のTHE SECONDは1200メートル走に例え、観客の笑いを持続させることの難しさを強調しました。2023年の敗退から得た最大の教訓は、この6分という尺への「感覚」だったのです。
ガクテンソク奥田氏
勝利への戦略、そして未来への展望
2023年の敗退後、奥田氏は2024年の大会に向けて徹底的な戦略を練り直しました。
ネタのブラッシュアップと「3年周期」のチャンス
奥田氏は、THE SECONDを「持っているネタをすべて出し切る総力戦」と捉え、既存ネタのブラッシュアップと新ネタ作成に全力を注ぎました。ベテラン勢の豊富なネタ量に対抗するため、常に進化し続けることが重要だと考え、質の高いネタを5本用意するという戦略を立てました。
漫才評論家の山田太郎氏（仮名）も、「THE SECONDのような大会では、ネタの質と量が勝敗を大きく左右する。ガクテンソクの戦略は非常に理にかなっていると言えるだろう。」と評価しています。
チャンスを掴むための不断の努力
奥田氏は、「賞レースのチャンスは3年おき」という独自の感覚を持っていると言います。もし2024年に優勝を逃しても、3年後にはさらに磨きのかかったネタで挑むことができると考えているのです。この「3年周期」の意識が、奥田氏の漫才への情熱を支えています。
ガクテンソク漫才
そして、その努力が実を結び、2024年のTHE SECONDで見事優勝を勝ち取ったガクテンソク。今後の活躍にますます期待が高まります。
