新潟市西区で昨年5月、下校中の小学2年の女児=当時(7)=が連れ去られて殺害された事件で、殺人や強制わいせつ致死などの罪に問われた小林遼被告(25)の裁判員裁判公判が13日、新潟地裁(山崎威裁判長)で開かれ、女児の父親が証人尋問で「あまりに非道過ぎて言葉が見つからない。死刑でも家族の気持ちは収まらない」と述べた。
父親は、事件から1年半がたったが「われわれへの謝罪は一切ない」と強調。被告に対する気持ちを問われると「どこかで思いとどまらなかったのか。とても人間のやることではない」と訴えた。
質問は検察側だけで、弁護側は行わなかった。
公判では殺意の有無や強制わいせつ致死罪の成否が争点。弁護側は、首を絞めたが殺意はなく、わいせつ行為もなかったとして、傷害致死罪のみが成立すると主張している。