【愛知発】はしか感染拡大の懸念!ベトナム帰国20代男性から3例目

愛知県あま市在住の20代男性が、ベトナム滞在後に麻疹(はしか)に感染していたことが判明しました。2025年に入って愛知県内で3例目となる今回の感染事例は、海外旅行からの帰国に伴う感染拡大への懸念を改めて浮き彫りにしています。 本記事では、感染経路や予防策、そして私たちが取るべき行動について詳しく解説します。

ベトナム滞在中の感染と帰国後の発症

男性は2月27日から3月17日にかけてベトナムに滞在。滞在中の3月14日に発熱などの症状が現れ、帰国後の3月21日にあま市の医療機関を受診した結果、麻疹への感染が確認されました。

愛知県庁愛知県庁

公共交通機関の利用と感染拡大のリスク

男性は帰国後、中部国際空港から名鉄常滑線、名古屋本線、津島線を利用しており、愛知県は同じ公共交通機関を利用した人に注意喚起を行っています。特に発熱や発疹などの症状が現れた場合は、速やかに医療機関に連絡するよう促しています。

男性が利用した交通機関と時間

  • 中部国際空港:3月17日午前8時ごろ到着
  • 名鉄常滑線:3月17日午前8時52分 中部国際空港発~栄生
  • 名鉄名古屋本線:3月17日午前9時45分 栄生発~須ヶ口
  • 名鉄津島線:3月17日午前9時52分 須ヶ口発~甚目寺

麻疹は空気感染するため、閉鎖された空間である公共交通機関での感染リスクは無視できません。 感染症専門医の山田先生(仮名)は、「麻疹ウイルスは空気中を漂うため、感染者と同じ空間を共有するだけで感染する可能性があります。特に電車内のような換気の悪い場所では、感染リスクが高まります」と警鐘を鳴らしています。

麻疹(はしか)とは?症状と予防策

麻疹は、麻疹ウイルスによって引き起こされる非常に感染力の強い感染症です。高熱、咳、鼻水、目の充血などの症状が現れ、その後、全身に発疹が広がります。 重症化すると肺炎や脳炎などの合併症を引き起こすこともあり、特に乳幼児や免疫力が低下している人は注意が必要です。

予防接種で感染リスクを低減

麻疹の予防には、予防接種が最も効果的です。 厚生労働省は、2回の麻疹ワクチン接種を推奨しています。 また、海外渡航前には、自身の予防接種歴を確認し、必要に応じて追加接種を検討しましょう。

感染拡大を防ぐために私たちができること

感染拡大を防ぐためには、一人ひとりの意識と行動が重要です。 以下の点に注意し、感染リスクを最小限に抑えましょう。

  • こまめな手洗いとうがいを徹底する
  • 人混みを避ける
  • 咳エチケットを守る
  • 発熱や発疹などの症状が現れたら、速やかに医療機関を受診する

麻疹は感染力が非常に強い病気です。 正しい知識を持ち、適切な行動をとることで、自分自身と周りの人を守ることができます。 この機会に、麻疹についての理解を深め、感染予防に努めましょう。